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「稼げる人」は、自動化の視点を持つ社長のもとに現れる

SPECIAL

チェーン企業のマネジメントの仕組み構築コンサルタント

株式会社ピアーズ

代表取締役 

マネジメントの仕組み構築のスペシャリスト。
これまで20年以上チェーン事業に身を置き、実際に15の組織のリーダーを務め、200以上の経営に関わり売上、利益を上げてきた経験を持つ。チェーン事業の売上が兆単位の企業や創業40年以上の歴史を持つ企業にさえマネジメント面の仕組みが1つも存在していない事に疑問を持ったことから、チェーン事業に共通するマネジメント面の仕組み構築方法を体系化。その効果は大きく、マネジメントの半ば自動化と質の向上により、クライアント企業は利益2~3倍増、業種によっては仕組み実装の初月から数値を跳ね上げさせる指導を展開している。

 「これから起業するんだが、一緒にやらないか?」

かつて、私がAさんを誘った時のことです。

 

 「当時、私はAさんとは10年以上会ってませんでした」

 「なのに、いきなりそう誘ったのです」

そしてAさんにこう言われました

 「伊東さん、相変わらずですね。」

 

私がなぜAさんを誘ったのか?

それは彼が「稼げる人」だから。

 

働く人のタイプは大きく4つです。

できる人とできない人。

そしてできる人は更に、こなす人と「稼げる人」に。

 

こなす人とはいわば、安全主義者。

周囲からの評判が良く、悪い結果も出さないが、大きな結果も出せない人。

一方、「稼げる人」は型破り。

仕事はできるが、時に周囲からは「君は一体何やってんの?」と、考えられない事に手を出したがるチャンレンジャー。大きな結果を出せる人です。

 

私がAさんに興味が湧いたのは第一印象でした。

かつて私とAさんはある企業の先輩後輩の関係でした。

我々は社内の配置転換によって短い期間ですが、一緒に働くことになったのです。

私は、Aさんがどんな人なのか? こう質問してみたのです。

 「Aさんは今までリーダーとして、どんな指導をしてきたの?」

面白かったのがその返答です。

  「ききコーラ選手権をやりました」

 

 「・・・・は?」

正直私は

 「この子は一体・・・」

 「大丈夫かな?」

と不安を抱きました。

 

聞くと、Aさんは昔から大のコーラ好き。

好きすぎて、ペットボトルの容量ごとに「コーラの味が違うんじゃないか?」と感じるようになり、やがて彼はコーラを飲んだだけで、そのコーラがどの容量のペットボトルに入っていたのか? 当てられるようになったのです。

そして組織のメンバーに話したところ

 「あり得ない」

 「ウソつかないでくださいよ」

しかしAさんは「だったら証明してやる」と全員巻き込んで、ききコーラ選手権を開催。

見事自分だけがパーフェクトをとって、ぶっちぎりで優勝したとのことでした。

 

実は当時私が思ったのは「Aさんは変わった人だな」でしたが、同時にこうも思っていたのです。

 「彼は他のリーダーとは違うな」・・・と。

 

「稼げる人」は独特な・・・何と言いますか、ニオイを持っています。

普通、その違いはわかりません。

しかし、特別な経験をされてきた方には何となく感じることができます。

会社を経営されている社長であれば、そんな「稼ぐ人のニオイ」を感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

残念ながらAさんからは 「伊東さん、実は他の社長からすでに誘われてまして・・・」

惜しかったです。

 

 

会社経営者にとって、自社に「稼げる人」がどれだけいるのか?

そして、どれだけ生み出せるのか?

それは業績に大きく関わってきます。

 

特に経営者が「会社を大きくしたい」「お客様や従業員さん達をもっと幸せにしたい」と願っているのであれば「稼げる人」はとても重要です。 

できれば、Aさんのような「稼げる人」が社長のもとにバンバン現れてきてほしいものです。

 

実はその点において、優位なビジネスがあります。

それはチェーンビジネスです。

その理由はシンプルで、他事業と比べて「働く人達の人数」が多くなるからです。

 

ここでチェーンビジネスの社長に質問です。

Q:社長は、自社の社員はもちろん、店舗で働くスタッフの中からも

 「お、この人は稼げる人だ」と見つけることができていますか?

 

 

社員はともかくスタッフもとなると、これは難しいことでしょう。

店舗が1~2店であれば、何とかなるかもしれません。

しかしチェーンビジネスは、店舗は増えていくものです。

そして、人の入れ替わりもあります。

そんな過酷な環境下で、はたして社長は「稼げる人」を見つける事ができるのでしょうか?

 

何が言いたいのか?といいますと、世に定着しているチェーンビジネスの形は、せっかく「稼げる人」が生まれてきやすい職場なのに、肝心の「稼げる人」を見つけやすい形にはなっていないということです。

よって、社長が「このままではイカン」とその欠点に気が付いて、手をうてていなければ、将来莫大な利益を生むであろう人財がせっかく我が社に在籍してくれていたのに、いつの間にかいなくなってしまっていた・・・ということが日々繰り返されてしまうのです。

 

 

ところが、そんな世に定着してしまっているチェーンビジネスの形を、「稼ぐ人」が生み出されてくる形へと、上手に変えられる社長がいらっしゃいます。

どんな社長なのか?

それは「自動化という視点」を持っている方です。

 

さて、「人」と「自動化」

一見この組み合わせは、良い組み合わせに見えません。

特にチェーンビジネスの経営者からすれば

 「自動化で楽したがるようなナマケモノに、人がついて行くものか!」

などと見られがちです。

チェーンビジネスは「人」が要だからです。

「人」のことばかりを追求してきたチェーンビジネスの社長であれば「自動化」というワードを耳にしただけで、眉をひそめてしまう方もいらっしゃるでしょう。

私はこれまで多くのチェーンビジネス経営者にお会いしてきました。

中には 

 「いかに社長の私自身が従業員と接する機会を持てるか?」

 「それが業績を左右するんだぞ!」

と力強くおっしゃる社長も。

 

ここで重要なのは「自動化の視点」をどこに向けるべきなのか?です。

他社との業績差は、社長の視点の向け方一つで大きく変わるものです。

 

例えば、検索エンジンのGoogleが、なぜ世界一となったのか?

その理由の1つには、ユーザーがより欲しい情報を素早く正確に得られるようにするため、従来手動で行われていたページごとの評価を自動化することができたからです。

その自動化は、他社にとっては「ウソでしょ?」「Googleはそこを自動化できちゃったの?」と驚かれるほどの革新でした。

さらに、Googleの自動化には人間の主観による干渉がありません。

利用者からより高い信頼を受けることにつながった理由は、その点も含まれているからです。

 

チェーンビジネスの業績を他社よりも上げていくには、社長の「自動化の視点」は重要です。

ただ、その自動化をどこに適用するのか?

「人」を要とするチェーンビジネスにおいて、それは特に慎重に見極めなければなりません。

間違った部分を自動化してしまった場合、組織の崩壊につながるリスクがあるからです。

 

しかし、逆に自動化を上手に盛り込むことができれば、社長は「稼げる人」をいちいち探し回り、見極めようと動く必要も無くなります。

いくら店舗が多くなろうが問題ありません。

また、営業時間を24hに拡大しようが、年中無休にしようが、妨げになりません。

「稼げる人」は他社よりもハイペースで生まれ続け、会社の業績をドンドン上げていってくれるのです。

 

チェーンビジネスと自動化。

一見「その組み合わせは無いな」と見られてしまいがちです。

しかし、だからこそ大きなチャンスが眠っているのです。

 

御社は

 「これよこれ、これがチェーンビジネスの特権なのよ!」

と言い回りたいほど、「人に関する強み」を存分にいかせてますか?

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