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あなたの会社のミッション・ビジョン・バリューは大丈夫か?!

SPECIAL

銀行活用で新規開拓コンサルタント

株式会社結コンサルティング

代表取締役 

銀行活用で新規開拓の仕組みづくりを行うスペシャリスト。31年間の銀行員経験で、法人4,000社以上を担当、審査部担当者としての企業審査は1,000社超の実績を誇る金融のプロフェショナル。
売上が倍増した雑貨メーカー、バックメーカー、新事業を立ち上げた化粧品メーカー、更には海外進出に成功した事例など、累計で100社以上の会社を成功に導いた実績を持つ。

「ミッション・ビジョン・バリューという用語について最近考えているのですが、まだ自分自身のこととして捉えきれていません。髙窪先生はどのような理解をされ、実際にどんなミッション・ビジョン・バリューを策定されていますか?参考にしたいので、教えていただけませんでしょうか?」──先日の個別相談会にご参加いただいた卸売業の社長からのご相談です。

ミッション・ビジョン・バリュー(Mission, Vision, Values)については、経営者として考えておくべき重要な要素です。ミッション・ビジョン・バリューをどのように活用するか否かは、企業の運営や成果に大きな影響を与えます。

これまで、4,000社超の会社・経営者に関わらせていただきましたが、キチンと儲けて強い経営基盤を築いている経営者の方は、必ずと言っていいほどミッション・ビジョン・バリューを策定されるだけでなく、従業員に周知・徹底されていました。

ミッション・ビジョン・バリューを策定していない社長もいらっしゃいましたが、「自社が存在する目的や使命(=ミッション、Mission)」と「自社の将来の展望・ゴール(=ビジョン、Vision)」について、社長自らの肉声で従業員に徹底されていました。

社長が常に声がけされていましたので、30人ほどいた全従業員にこれらが浸透しており、実質的に策定しているのと同じかそれ以上の状態で素晴らしい統率がとれていました。

【ミッション・ビジョン・バリューについて】

最初に、それぞれの概念について解説します。

1. ミッション(Mission)について

ミッションは、企業が存在する目的や使命を表します。

企業のミッションは、なぜその企業が存在し、何を達成しようとしているのかを明確に示すものです。ミッションは、企業のアイデンティティや核心的な価値を表現し、企業全体の行動の指針となります。

2. ビジョン(Vision)について

ビジョンは、企業が将来においてどのような姿を目指すのかを描いたイメージや理想です。

ビジョンは、企業の長期的な目標や方向性を示し、企業の成長や発展のための指針となります。ビジョンは、企業の将来像や価値創造に対するビジョンを明確にすることで、企業全体の動機付けや目標設定に役立ちます。

3. バリュー(Values)について

バリューは、企業が重視する価値観や信念を表します。

企業のバリューは、企業の行動や判断の基準となり、企業内の従業員やステークホルダーに共有されるべき原則や行動規範を示します。バリューは、企業の文化や行動の統一性を確保し、従業員間の協力やチームワークを促進します。

4. (株)結コンサルティングの場合

私の会社のミッション・ビジョン・バリューは、以下のように定めました。ご参考になれば幸いです。

・ミッション(Mission)

儲かるビジネスモデルと自走する組織で社員とともに成長する企業をつくり、日本を元気にする。

この信念のもと、中小企業と大手企業の決定的な違いである「儲かるビジネスモデル」と「組織を回す仕組み」を、中小企業に導入する戦略立案・実践サポートを実施する。

・ビジョン(Vision)

事業未来図を活用することで、営業利益率12%超の中小企業を2万社創造する。

トップダウンではなく、「自走する組織」で社員とともに成長する企業文化を定着させる。

日本唯一の銀行活用専門コンサルティングファームとして、中小企業と銀行・信金のより良い関係を繋ぐ。

・バリュー(Values)

 高付加価値化・高単価化

 儲かるビジネスモデル

 自走する組織

 儲かる商売の仕組みづくり

 チャレンジ

 スピード

 逆算

 起業支援

5. 経営者として認識すべきこと

ミッション・ビジョン・バリューは、企業の方向性と行動の基準を示すために重要です。これらを明確に定義し、企業全体で共有することで、従業員の意識や行動が一致し、企業の成果とパフォーマンスの向上につながります。また、ミッション・ビジョン・バリューは、企業のステークホルダーとのコミュニケーションや関係構築にも役立ちます。

ミッション・ビジョン・バリューの概念自体は、経営学や組織論の分野で広く議論されてきたものです。

経営者が自身の経験やビジョンを元に、企業のミッション、ビジョン、バリューを策定することが必要です。

経営者は、自社の方向性や目標を明確にするために、ミッション・ビジョン・バリューを策定し、企業全体に共有する役割を果たさなければなりません。さまざまな企業が独自のミッション・ビジョン・バリューを定義しており、それぞれが企業の独自性や目指す方向を反映しています。

【ミッション・ビジョン・バリューで期待される効果】

実際に、ミッション・ビジョン・バリューを活用するか否かで、どのような違いがでてくるのか考えてみましょう。

1. 方向性の明確化

ミッション・ビジョン・バリューが策定されている企業では、明確な方向性や目標が示されます。これにより、従業員やステークホルダーは企業の目的や意義を理解し、共感することができます。

一方、ミッション・ビジョン・バリューがない場合、企業の目的や方向性があいまいであり、従業員の動機や行動にばらつきが生じる可能性があります。

2. 企業文化の形成

ミッション・ビジョン・バリューは、企業の文化形成に重要な役割を果たします。明確なバリューが存在する企業では、それを共有する企業文化が醸成されます。

従業員は、バリューに基づいた行動や意思決定を行い、共通の価値観に基づいて協力し合う傾向があります。一方、バリューがない場合、企業の文化は不明瞭であり、一貫性や連携性が欠如する可能性があります。

3. モチベーションの向上

ミッション・ビジョン・バリューが明確に示されている企業では、従業員が企業の目標に向かって取り組む意欲やモチベーションが高まります。

企業の目的やビジョンに共感し、自身の存在意義を感じることで、従業員は自主性や創造性を発揮し、より良い結果を生み出す可能性があります。一方、ミッション・ビジョン・バリューがない場合、従業員のモチベーションや関与度が低下し、企業の成果に影響を及ぼすことがあります。

4. ステークホルダーとの関係構築

ミッション・ビジョン・バリューが明確に示されている企業は、ステークホルダーとの関係構築においても有利です。

企業のミッションやビジョンは、顧客や取引先、投資家、地域社会などのステークホルダーに対して、企業の存在意義や価値を伝える重要な要素となります。また、共通のバリューを持つステークホルダーとの連携や協力が容易になることで、企業の信頼性や評価が高まる可能性があります。

5. 持続可能性の追求

ミッション・ビジョン・バリューが策定された企業は、持続可能性の追求においても優位性を持ちます。

企業が持つバリューが環境や社会の課題に対応し、持続可能なビジネスモデルを構築している場合、ステークホルダーからの支持や市場競争力が高まることがあります。また、ミッション・ビジョン・バリューが持続可能性の観点から明確に定義されている企業は、CSR(企業の社会的責任)やESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化しやすくなります。

以上のように、

ミッション・ビジョン・バリューの有無は企業の方向性、文化形成、従業員のモチベーション、ステークホルダーとの関係構築、持続可能性などに大きな影響を与えます。ミッション・ビジョン・バリューの策定と活用は、企業の成功において重要な要素となるため、経営者にとっては積極的に取り組むべき課題なのです。

このように、ミッション・ビジョン・バリューの策定は、経営者の夢を実現するために非常に重要なステップです。それは、企業がどのような存在であり、どのような方向に進んでいくのかを示すものです。しかし、現実にはミッション・ビジョン・バリューがきちんと策定されている企業は少ないのが現実です。

【ミッション・ビジョン・バリューを策定するために】

1.ミッションの考え方

経営者の夢や理念を基に、企業の存在意義や社会的な使命を明確に定義します。

ミッションは具体的でわかりやすい言葉で表現することで、企業の全体像がわかりやすくなります。

使命は経営者の情熱と夢を共有し、従業員やステークホルダーに共感を呼び起こします。

2.ミッションの活用

経営者の夢を実現化するための目的や存在意義を明確に示し、企業全体に共有します。

従業員はミッションに共感し、仕事に対して努力やモチベーションが高まります。

ミッションは、企業のブランドイメージや差別化にも繋がり、お客様の共感を呼びます。

3.ビジョンの考え方

経営者の夢を具体的な目標や成果物として描きます。

ビジョンは明るい未来を示し、企業全体の方向性や目指すべき成果を示します。

ビジョンは短期的な目標だけでなく、中長期的な展望も考慮し、企業の成長や進化を推進します。

4.ビジョンの活用

経営者の夢を明確な目標として示し、企業全体の方向性を明確にします。

ビジョンは、従業員の目標達成意識を高め、一体感を醸成します。

ビジョンは、企業の成長や発展のための指針となり、戦略的な判断や行動を問います。

5.バリューの考え方

企業の核となる価値観や行動指針を定めます。

バリューは企業の文化を形成し、行動基準を明確にします。

バリューは企業の社会的責任や倫理観も反映し、従業員や顧客からの意見を踏まえます。

6.バリューの活用

企業の共通の価値観や行動基準を明確にし、企業文化を形成します。

バリューは、従業員の行動指針となり、企業全体の協力や連携を推進します。

バリューは、従業員の意思決定や行動における継続性を高め、信頼感を保ちます。

ミッション・ビジョン・バリューを考えた後は、これらを具体的な行動計画や戦略に落とし込むことが重要です。

経営者として、ミッション・ビジョン・バリューを活用し、従業員との対話やコミュニケーションが共有する企業全体がミッション・ビジョン・バリューに共感し、自主的に考え、対話し、行動する企業文化を築いて、成果を上げる自走する組織を実現できます。

【自走する組織を実現するために】

経営者として、ミッション・ビジョン・バリューを策定し、積極的に活用することで、企業全体の意識と行動が統一されます。ミッション・ビジョン・バリューを活用して、経営者の夢を自走する組織で実現するための具体的な手法を紹介します。

1.ミッション・ビジョン・バリューの共有

経営者は自分の夢やビジョンを従業員と共有し、ミッション・ビジョン・バリューの重要性を理解させます。

従業員が心理的安全性を感じられる環境を整えた上で、使命・ビジョン・バリューに共感し、その意義や重要性を理解させることが大切です。

2.目標設定と行動計画の策定

ビジョンを現実化するための具体的な目標を設定し、それに伴って行動計画を立てます。

目標は明確で実現可能なものであり、従業員が共有しやすい形で設定されなければなりません。

3.コミュニケーションと対話の促進

経営者は従業員との定期的なコミュニケーション、ミッション・ビジョン・バリューに関する情報や進捗状況を共有します。

対話をしながら従業員の意見やアイデアを取り入れ、企業全体での参加と貢献を目指します。

4.成果評価とフィードバック

ミッション・ビジョン・バリューに基づいた成果を定期的に評価し、従業員にフィードバックを行います。

成果の経過化と評価によって、目標への進捗状況や改善点を共有し、学習と成長を促進します。

5. 企業文化の醸成

使命・ビジョン・バリューを基盤とした企業文化を築くために、行動や意思決定の基準としてバリューを活用します。

企業内でのコミュニケーションや協力、共有の意識を高めるために、研修やワークショップを実施することも効果的です。

経営者として、ミッション・ビジョン・バリューを策定するだけでなく、それを活用して企業をリードすることが重要です。

自走する組織を実現するためには、経営者自身がミッション・ビジョン・バリューを具体的な行動に落とし込み、企業全体に示す必要があります。

 【まとめ】

経営者としてミッション・ビジョン・バリューの策定と活用は、経営者の夢を具現化し、明確な目標と方向性を示す重要なステップです。  

ミッション・ビジョン・バリューは、企業全体の共感と協力を促し、自走する組織づくりの文化醸成を支援します。

経営者は、ミッション・ビジョン・バリューを企業に浸透させるために、リーダーシップを発揮し、コミュニケーションと参加、チームの形成と協力、そしてチームの育成とサポートに取り組むことが重要です。

さらに、経営者は組織全体の評価と報酬制度を公正に設計し、従業員の成果と貢献を評価することで、モチベーションとやる気を維持します。

経営者の役割は、経営者の夢を魂を込めて語り、ミッション・ビジョン・バリューを策定・活用し、企業全体をリードすることです。経営者の情熱とリーダーシップによって、明るい未来を実現し、企業の成功を確かなものにすることが求められているのです。

ミッション・ビジョン・バリューは、経営者の夢を実現するための道標であり、企業の成果と繁栄をもたらす重要な要素です。

経営者が夢を持ち、ミッション・ビジョン・バリューを策定・活用することで、儲かるビジネスモデルと自走する組織の実現を一緒に目指しましょう。

あなたは経営者としてどのようなミッション・ビジョン・バリューを策定しますか?

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