ワクワクする経営
新規ビジネスに関する相談を受けていて、経営者の目が最も輝く一瞬は、そこに「裏付けのあるイノベーションの香り」が漂ったときではないだろうか、最近そう感じさせてくれる事例に出会うことが続いたので、今日はその話をしたいと思います。
イノベーションとは、かのシュンペーターが分かりやすく説明してくれていますが、一言で言うと「新結合」、つまり今までになかったつながりが生み出す全く新しい変化のこと、だと言えます。具体的には、
①新しい製品/サービスの創出
②新しい生産方法の導入
③新しい市場への参入
④新しい資源の獲得
⑤新しい組織の実現
の5つのパターンが知られています。
気づいている人はすでに取り組みをスタートさせていますが、昨今あちこちで取り上げられている「脱炭素」への対応などは、間違いなくイノベーションを起こすための強力な手がかりであると言えます。
ユーザーと業者の関係一つ取ってみても、以前は床の間の上座に座ったバイヤー側が安くて良いものの供給だけを要求し、飲み代を含む様々なツケを全て業者側に回す、みたいな関係が普通だったものが、脱炭素に協力して取り組むという新しい課題の出現によって、対等なパートナーシップに近い関係にならないと仕事が進まない、という場面すら出てきているわけです。
これはまさに脱炭素という「新しい製品/サービスの創出」であり、CO2削減量という「新しい資源の獲得」なわけですから、立派なイノベーションだと言えるでしょう。そこで実現される企業間連携は、広い意味で「新しい組織の実現」と見做せるものなのです。
コンサルティング事案の中でも、全く異なる事案の中、全く異なる場面ながら、それまででは考えられなかった企業間連携と、それによる儲けのチャンスについて話が及んだ時、経営者の目がキラリと輝く一瞬があって、それはコンサルタントとしても実に印象的な経験でした。そこから先は「絵に描いた餅」を具体化する努力が求められるわけですが、平たく言えばそれは「ワクワクをおカネに変えて行く」プロセスなわけで、それこそがコンサルティングの付加価値に他なりません。
ビジネスのイノベーションを追求することで、ワクワク感を感じてみませんか?それが当社の提供する「オルタナティブ経営」なのです。
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