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チェーンビジネスにおいて、人手不足に悩まされず伸び続けている企業にある法則とは?

SPECIAL

チェーン企業のマネジメントの仕組み構築コンサルタント

株式会社ピアーズ

代表取締役 

マネジメントの仕組み構築のスペシャリスト。
これまで20年以上チェーン事業に身を置き、実際に15の組織のリーダーを務め、200以上の経営に関わり売上、利益を上げてきた経験を持つ。チェーン事業の売上が兆単位の企業や創業40年以上の歴史を持つ企業にさえマネジメント面の仕組みが1つも存在していない事に疑問を持ったことから、チェーン事業に共通するマネジメント面の仕組み構築方法を体系化。その効果は大きく、マネジメントの半ば自動化と質の向上により、クライアント企業は利益2~3倍増、業種によっては仕組み実装の初月から数値を跳ね上げさせる指導を展開している。

 「人手不足ですか? 常にですね」

そんな状態では、業績を上げていくどころか何をやってもうまくいかないのでは?

チェーンビジネス歴はすでにベテランの域なのに、こんな反応を返さざるを得ない人がいらっしゃいます。

特に驚くのは事業の経営者なのに、店舗の人手が足りているかどうか? 実態を把握されていないケースです。

 

チェーンビジネスにおいて、良い数値結果を得続けるには商品力や技術力も無関係ではありませんが、何より「人の力」ほど重要な要素はありません。

同じように「人の力」が結果に大きく関わってくる組織としてはサッカーチームや球団などの団体競技が挙げられます。

そして当たり前ですが、どちらの監督であっても「人が足りていない? まあいいか」など軽視することなどあり得ません。

それは11人必要なサッカーチームにおいて、メンバーが7~8人しかいない状態で勝ち続けられるチームが無いように。また、1チーム9人必要な野球において、4~5人しかいない状態で満足な攻撃、守備ができる球団など無いように。

チェーンビジネス事業の社長が、人手が足りているかどうか?を把握していないということは、サッカーや野球チームの監督が

 「え? 人が少ないの? あ、そう」

 「だからって泣き言を言うな。それでも勝て!」

と言ってるようなものなのです。

ここで「伊東さん、何を当たり前のこと言ってるの?」と感じる方もいらっしゃることでしょう。

実は、チェーンビジネス事業の当事者なのに

 店舗の人手不足という状態がどんなに恐ろしいものなのか? 自分ではわかっているはずなのに、いつの間にかその危機感が薄れていってしまうということがよく起こるからです。

通常その道のプロであれば、リスクに対しては「それだけはあってはならない」という危機意識を持っているからこそ、素人から見ると「何もそこまでやらなくても」と驚かれるほどの準備がなされており、いざという時には速やかに、かつあざやかに有効な一手をうてるものです。

しかしこと現代のチェーンビジネスの人手不足という問題に限っては、部外者の目から見た時

 「店舗の人手が足りていないんですか?」「それはマズイのでは?」

と見えたとしても、一方の当事者としては

 「まぁ、どこもそんなですから・・・」

など「プロなのに危機意識が薄い」というおかしな事がよく起こるのです。

 

では、なぜチェーンビジネスの経営者含め、当事者達の人手不足に対する危機感が薄れてしまいやすいのか?

それは 「人がいなくても、なんとかなってしまうから」 です。

チェーンビジネスは非常に合理的かつ効率的な仕組みの数々によって成り立っている完成度の高いビジネスモデルといえるほど良くできた形に仕上がっています。

チェーン企業のなかには「たったこんな坪数で、しかもこんな立地で、こんなにお客様がいらっしゃるの?、しかもこの売上と利益は・・・一体どうなってるの?」と、業界外から見ると、とても信じられない程の数値を日々叩き出せるチェーンも存在します。

きっとチェーンビジネスという形態を創り上げた先人達は、よほど想像できないような、とても逃げ出したくなるくらいの困難と課題の数々に直面してきたことでしょう。

それでもあきらめず、日々立ち向かって克服していった苦労と努力によって生み出されたに違いない「作品」と表現してもおかしくないほどの完成度です。

 

その理由の1つとして挙げられるのは「私はこのような特技、強みがあります!」といった特別な力を有した人でなくとも、ある程度の勤務日数をこなせば「誰もが一人前となっていく一貫したステップアップの仕組みが確立できている点です。

チェーン店で働いた経験がある方は、きっと最初はこんな思いを持っていたのではないでしょうか?

 「果たして自分も先輩達のようにスラスラと仕事ができるようになるのだろうか?」・・・と。

最初の数日間は自分のできなさっぷりにオロオロし、ふと周りを見れば仲間たちのあざやかな手さばき、足取りに圧倒されるほどのレベルの違いを体感しますが、それでも不思議な事に数日~数週間もあれば、特に指導役が傍に居なくとも立派に動きまわることができるようになるものです。

 

しかし問題なのは、完成度が高いビジネスモデルがゆえに使い方を間違えると、とんでもない結果が待っている点です。

その間違えた使い方の代表例が「店舗の人手不足の放置」なのです。

まず店舗は本部と離れたところにあるのが基本です。そしてスタッフを指導しているのは店長や支部長、支店長、マネージャーなど店舗のリーダーです。本部社員や、たまにしか現れないエリアマネージャーが直接指導、教育するなどそうそうありません。

そこでスタッフ不足が発生した場合、責任の所在がどこにあるのか?

これは誰かが口にしなくとも、ほとんどの方はこう考えてしまう事でしょう。

「店舗のリーダーの責任」

 

こういった形になっていることで、たとえ店舗のリーダーに任命されている人物が、たまたま責任感が低い人であったとしても、あるいは何でもかんでも人のせいにしてしまいがちな人だったり、人一倍やる気が無い人だったとしても

 「人手不足は私のせいじゃない!」

   「だよね~、君のせいじゃないよ。うんうん」

などとはなかなかなりにくいものです。

よって店舗が人手不足となった場合、どうなるのか?といいますと店舗のリーダーは

 「大変だ、このままではとんでもない地獄が待ち構えているぞ」

 「何とかしなければ」

と本気を出さざるを得ない形になっているのです。

 

その為、社長が「会社の業績をどんどん伸ばしていこう」とお考えの「超」がつくほど前進思考な方であれば、これはとても強力な仕組みです。

なぜなら、店舗の人手不足という恐ろしい課題が会社に迫ってきたとしても各店舗のリーダーが「社長、その敵は私達が引き受けます!お任せ下さい」と責任を持って対応してくれる為、社長は「頼りにしてるぞ!」と安心して背中を預けられるからです。

ただ、このチェーンビジネスという形態は事業のトップが「人手不足は長引かせてはならない」という前提の下で創られているという事に気が付いていなければなりません。

「今まで背中を預けてて助かったよ、後は任せろ」と動き、店舗のリーダーが「さすが社長だ」とホレてしまうほどの「桁外れの力」をそこで見せてあげるべきなのです。

 

なぜなら、店舗のリーダーはいざ人手不足となった時「足りていない労働力」をどこからか捻出しなければ店をまわすことができないからです。

さて、その臨時の労働力をどこから捻出しようとするのか・・?

そして、その臨時の労働力はいつまでも継続できるものなのか?

これは・・・・わざわざ明記せずとも明らかでしょう。

 

では、どうしたら人手不足が長引かないのか?

それは「〇〇」です! と世の中に存在するあらゆるチェーンジビジネスに共通な一手をお伝えしたいものですが、残念ながらそんな万能な一手などは存在しません。

それぞれの企業によって有効な一手は全く違ってくるからです。

よってここで注目すべきは、チェーンビジネスの業績を伸ばし続けている企業です。

なぜ「人手不足」に悩まされていないのか?

他社と何が違うのか?

 

それは、努力していればいつかは発見することができる・・・というわけでもありません。

また「求人に多額のコストをかけられているから」でもなく、会社のネームバリューがあるから・・でもありません。

チェーンビジネスにおいて、人が集まってくるカラクリを構築できる企業だけにある法則とは「経営トップご自身が店舗の人手不足という問題を、まるで我が身に発生しているかのように受け止められ『このままでは自分の身が持たない』『今すぐにでも解決策を見出さなければ!』という待ったなしで臨んでいる・・・そんな企業だけなのです。 

 

 

御社のチェーンビジネスは、人手不足が長い間続いてしまっていませんか?

それとも「今すぐ何とかしなければ!」と危機感を持って動いていますか? 

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