想像力の欠如とビジネスチャンス
先日取引先から、封がとても堅く糊付けされていて、ペーパーナイフを差し込む隙も無い郵便物を受け取ることがありました。これを糊付けした人は、開ける人の便宜なんか想像できなかったんだろうなあ・・と思いながらハサミで封を開けたわけですが、開けながら考えたのが、そういうところにこそビジネスチャンスが眠っているということでした。
商品設計時にちょっとだけユーザーの便宜を考えてみる。パッケージの開けやすさや、箱のたたみ易さなど捨てるための工夫などもその一例と言えるでしょう。他方で、依然として美観や質感を訴求するデザインが主流なのもまた事実です。過度の安全性追求が廃棄物の量を増やす流れも依然として続いています。
廃棄を想像できないから経済全体の損失が大きくなる、とはよく言われる話ですが、ユーザーの便宜には開けやすさ・使いやすさなどと並んで、捨てやすさ・処分しやすさもあるということに想像力を向けてみると、更なるビジネスチャンスが見えてきます。
そこから一歩進んで、捨てたり処分したりすることが価値になるような取り組みや、レンタルやサブスクなど、そもそも捨てずに済むビジネスモデル(サービサイジングと言われるものが典型です)も注目されていますが、想像力が欠如しているとそのあたりの議論に参加する機会すら見逃してしまうことになります。
これらはサーキュラーエコノミー(循環経済)と言われる考え方を踏襲したものですが、ビジネスチャンスを拓く切り口としてとても使い勝手が良い考え方です。これまで普通に捨てていたものを再資源化できないか、という切り口で見直すと、意外なビジネスネタを見つけられたりする可能性があるのです。
社会から振り向かれることなく廃棄されていたものを資源として再生するビジネスは、事例にもよりますが、全くのブルーオーシャンだという場合もあったりします。そういう視点でちょっとだけ想像力を働かせてみてください。もしかして?と思われた経営者の方はぜひ当社までお問合せください。今まで気づかなかったビジネスチャンスをご案内できるかもしれませんよ。
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