人を採る前に
2月になると、春に新入社員を迎える会社ではその受入れ準備が忙しくなります。毎年定例化している業務とは言え、なにせ人に関わる話ですので、個別事情に合わせて対応する要素がどうしても出てきてしまいます。
他方では、4月にスタートする新学年に合わせた採用計画についても手を抜けないことに加えて、最近では転職市場が整備されてきたこともあってか、新卒と併せて中途採用についても計画的に進めることを求められる側面が強くなりつつあります。
初めて就職する新卒者はもちろんのこと、中途採用者にとって転職は人生のステップアップを考える上でとても重要なプロセスになります。採用する側からしても、即戦力を求めるわけですから、新卒採用とはまた違う慎重さが求められることになります。
新卒もそうですが中途採用については特に、「会社の考え方と共鳴できるかどうか」がポイントになってきます。すでに他の会社で社会人としての立ち居振る舞いや考え方を身に着けている彼ら・彼女らからすれば、御社の考え方がどのようなもので、自分の考え方とどの程度の差異があるのか、おそらくは面接のかなり早い時期から関心を持ってみているはずなのです。
この点、新卒はある程度融通が利きます。なにせ白紙の状態で今から社会人になろうという人たちですから、御社に入れば御社のカラーに染まるとの割り切りがむしろ当たり前な状態です。でも中途採用はそうではない、ということです。
ですので、中途採用を募集する際には特に、仕事に対する考え方や会社がそのポストの人に求めるもの、経営理念やミッション、ビジョン、会社が追求する価値そして実現すべきインパクトなど、基本的な部分をしっかりと可視化・提供してあげてください。
これだけの気配りをすることで、中途採用の人材もまた納得して事業に参加してくれるようになります。いわゆる「心理的安全性」を担保して、最初からフルスイングで仕事ができるようになるため、会社にとってもこのプロセスは極めて重要なのです。
人材獲得に際して、最大限の気配りをしようとする経営者を、当社はいつも全力で応援しています。
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