イケてる社長が目指すべきこと
コンサルタントをしていると、どうしてもお客様のウェブサイトを見る機会が多くなります。見かけも中身も千差万別ですが、それでも最近、同じサイトを長いこと見ていると大きく二つの種類に分けられることが分かってきました。
平たく言うとイケてるサイトとそうでないサイトの二種類なのですが、イケているサイトは更新が頻繁でどこに何があるか分かりやすく、見ていて気持ちが良いのに対して、そうでないサイトはめったに更新されず、欲しい情報がなかなか見つからないという違いがあります。何より先に、イケているサイトはカッコいいデザインが多く、イケてないサイトは古臭い感じがするので、ちょっと見だけでもその差を感じてしまうことが少なくありません。
イケてるサイトを習慣的にしばらく見続けていると、何だかその会社に所属していたような錯覚を覚えたりします。反対にイケてないサイトの場合は、この会社に働いている人は毎日どんな気持ちで仕事しているんだろうか、などと要らぬ心配が頭をもたげます。
ウェブサイトがどうだから会社の実態もそうだ、と言うつもりはないのですが、ホントはイケてる会社なのにサイトがイマイチ、という例はあっても、実際はダメなのにサイトだけが輝いている、という会社には出会ったことがありません。更新頻度が低いので、ちょっと見が良くても、しばらく見続けているとその差は歴然です。
経営者の関心はメーカーなら製品に、サービス業ならサービス内容に向きがちですが、それと同じかそれ以上に目配りすべきなのは、たとえばウェブサイトのような部分ににじみ出てくる発信情報の質を良くすることである、ということを強く申し上げたいと思います。
携帯電話市場で他社よりもiPhoneを選好するユーザーは何を買っているのか?という購買行動を考えてみると分かりやすいと思います。他の機種でもスマホなら機能的な差異は限られ、価格は明らかにiPhoneの方が高いのですが、それでもiPhoneは売れている。
この違いはブランドの差だ、と言う説明によく出会います。Appleのブランドはクールで、先進的でイケている、他のメーカーはそこまで突っ込んではいないと言われると、なるほど分かりやすい説明だな、と思います。ではそのイケているブランドを作るにはどうしたら良いのでしょうか?
私がお伝えするのはいつも同じ、まずは「経営者がイケている会社にする覚悟を持つ」ということに尽きます。
伝説のコンサルタント・一倉定先生は「会社に良い会社も悪い会社もない。良い社長と悪い社長が要るだけである。」という名言を残されました。その視点から言えば、「イケている会社にするぞ!」という決意をする社長はすでに「悪い社長」ではないはずで、あとは「良い社長」たるための実現努力にかかっている、ということになります。
努力の結果、イケている会社になったときが真の「良い社長」誕生ということになるのです。ひいてはそれがウェブサイトにもにじみ出てくる、というわけですね。イケている会社を目指して努力する経営者を、当社はいつも全力で応援しています。
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