経営コンサルタントは千差万別、あなたが選ぶべきコンサルタントは?
今年はいよいよインボイス制度が開始されます。3月末までに事業者登録、10月よりスタートというスケジュールですが、中小企業には事務的な負担もあり、メリットとデメリットを考えて登録するかしないか迷っている事業者の方もいると思います。
当社はすでに登録申請を準備していますが、制度の内容を再確認する意味でも時折セミナーに参加しています。新しい情報を収集するためと、思い間違いがないか検証するためです。
あるセミナー会場でのことです。インボイス制度の説明会(セミナー)が開催されました。講師として来ていたのは、自称経営コンサルタントの中小企業診断士の方でした。
この方、自己紹介やセミナーの内容から、経営コンサルタントというより、事業支援アドバイザーといったほうがピンとくるような方です。創業支援や補助金申請代行、商工会議所でのセミナー講師を主な仕事としているようです。
しかし、肩書は「中小企業診断士 経営コンサルタント」です。
皆さんは間違ってもこのようなコンサルタントに、社運を賭ける事業のコンサルティングを依頼してはいけません。なぜなら、彼らはフレームワークで仕事をするからです。
中小企業診断士の方や大手コンサルファームのサラリーマンコンサルタントは、このフレームワークを使うのが得意です。経営理論と社内に蓄積したベストプラクティスを持ち出すことしか知らないからです。
以前、ある会社のコンサルティング現場にお邪魔した時、ちょうど中小企業診断士の方のコンサルティングを見学したことがあります。
ショールームをうまく使えないため、収益が上がらずに苦しんでいる中小企業でした。診断士コンサルタントは経営者の社長に、「社長、売り上げを伸ばしましょう」「そのためにはショールームを改装して、お客様を呼び込みやすくするべきです」「SWOT分析をして、5フォースモデルでご説明します」。
そうではないなと思いながらも、その場はやり過ごしましたが、診断士コンサルタントが帰った後、「社長、いま売り上げを伸ばしてはダメですよ」「社長が管理できる範囲内まで売り上げを下げましょう」と、このようにアドバイスしました。
これは、この会社の赤字の原因が、全てにおいて管理不足にあると見抜いたからです。管理体制を整えたうえでショールームの展示内容を見直し、アドバイザー教育も行って、徐々に売り上げを増やした方が結果が出ると直感したからです。要するに、営業に入る前の準備をきっちりしましょうということです。
それをしないで売り上げを上げる方法を理論で説明しても社長にはピンとこないし、売り上げは上がってもザルですくうようなもので、利益は残らないのが明白です。
一口にコンサルタントと言っても千差万別です。診断士コンサルタントのように、申請書類を作ったり事業支援のアドバイスをするコンサルタント。大手コンサルファームのように、ベストプラクティスを持ち出して論理でコンサルティングするコンサルタント。我々のように、独自性と専門性を持って儲かるための実務をお伝えするダイナミックコンサルタント。
当社は、ショールームを活用し、見込み客開拓から契約までの導線づくりをお手伝いするコンサルティングを行っています。経営理論を持ち出したりフレームワークを使ったり、ましてやベストプラクティスをお客様に当てはめることはしません。お客様それぞれの事情に合わせてコンサルティングを行っています。お客様の願望を叶え、悩みを解決するためのコンサルティングです。
自社に最適な導線を作り上げるのは難渋を伴いますが、諦めなければ必ず願いは叶います。
どのコンサルタントを選ぶかはあなた次第です。自分が必要としているコンサルティングは何なのか、コンサルタントはそれに応えることはできるのか、よく見極めていただきたいと思います。
あなたは社名や肩書でコンサルタントを選んでいませんか?
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