願うだけでは…
皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末年始は多くの店舗にとって「書き入れ時」となります。店舗経営者の皆さんは、休むのは元旦くらいで(もしくは元旦も)、働きっぱなしの方も多いのではないでしょうか。私も長年、店舗ビジネス経営者として年末年始など関係なく働いていました。
さて、早くも2022年が終わり、2023年が始まりました。私は1月1日、ランニング兼初詣に行き、地域では有名な神社をいくつか回りましたが、どこも相当な数の参拝者でごった返していました。
皆さん思い思いの願い事をされているのでしょうか。なかなか行列が進まず、私も参拝するのに1時間程並びました。ちなみに、世間ではさまざまな「参拝の仕方」や「賽銭の額」などの情報が溢れていますが、個人的には迷惑や失礼にならなければ、自分なりの方法で構わないと思っています。
そもそも多くの人にとって「初詣」は年中行事、あるいは正月気分を味わう儀式としての意味合いが強いと思います。家族で初詣に行き、初売りで福袋を買って…という「いつもの景色」も風情があっていいものです。それが日本の、また各地域の文化にもなっています。
一方で、私たち経営者は「願い事」を願うだけではなく、行動に移して実現するミッションを背負っています。
「願い事」とは、「こうありたい、こうであって欲しい」という想いを言語化したものです。経営者で言えば、ビジョンや目標そのもの、またそこに至るまでの細かなプロセスも「願い事」に含まれるでしょう。
「思考は現実化する」の言葉通り、願ったことを常に思っていれば、実現しやすくなります。逆に頭の中にないものは実現のしようがありません。ただし、頭の中にあるだけでもダメで、それが行動に結びつかなければ願い事はまず叶わない。
年中行事としての初詣はまさにエンターテインメント、テーマパークです。参拝に行列し、参道の露店で買った軽食を摂りながら、くじ引きや金魚すくいを楽しみ、参拝が終わればお守りやお札などのグッズを購入する…。
文化として根付いている初詣を否定するつもりはありません。しかし我々経営者は年に1回願い事をするような儀式ではなく、日常的にありたい姿を思考し、粛々と実践を積み重ねる必要があります。
正月早々面倒くさく興ざめする物言いですが、神頼みよりも自分の努力を信じて行動し、他力本願的に「願う」のではなく自ら積極的に「叶える」立場が経営者なのです。
さて、皆さんは初詣に行かれましたか?そこで何かをお願いされたでしょうか。それとも1年の報告や感謝の想いを伝えられたでしょうか。これにもちろん良し悪しはなく、答えもありません。ただ、あなたの価値観は明確に表れる機会です。毎年のことだから…の惰性ではなく、「年に一度の良い機会」として、その使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
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