DX時代 社長が大切にしてほしい参謀の話
従業員400名の某企業、社長さんからのお電話です。
「1度、私の話を聞いてもらえませんか?」
いつもは、ご挨拶と半期単位の役員会でDX進捗に向けての報告会など、そんな時しか、話す機会がない方からのご依頼。
大森は、ビックリです。
年に1~2度、このような相談がありますが。
過去の経験から、この手のお話は重い。
ご訪問の日は、30分前に近くの喫茶店で待機、気持ちを落ちつけ、準備万端で臨みます。
「私の、考えは間違っていますか?」
軽い雑談の後、本題の言葉です。
内容のコメントは、控えますが、主旨は、社内の役員だけではなく第3者からの客観的な意見も聞きたい。
ご返事は、「絶対に間違っていません」
この企業さん、役員間では密なコミュニケーションをとっておられ、大企業にありがちな派閥もなく、その関係は良好と判断しています。
どんなささいな事でも、役員3人で相談して決める。
ただ、どこかで「フッ」と不安になる。
なぜならば最終的に決めるのは、社長だからです。
その責任の重さからくるオーラを、時折感じます。
特に、経営の大きな方向転換や改革には大きな痛みを伴う。
その痛みは、投資家や社員から反論としてとんでくる。
社長には、その痛みを乗り越えるだけの胆力が問われます。
別の機会にこんな事を問われた事がありました。
「大森さん、私がこの難局を乗り切る力があると思いますか?」
このようなお話には、敬意を表しながら心を込めて、単刀直入に答えます。
これも、「経営者としての資質を見極めろ」という重い質問です。
DX推進であれ、何であれ、経営者の深い悩みに1対1で対峙する。
こんな時は、言葉ではなく眼を見て語る。
貴殿にはそんなブレーンがおられますか?
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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