1人、また1人と結果を出せる店長が生まれていく企業が持つモノとは?
リアル店舗で稼ぐ企業の中には
「結果を出せる店舗はいつも1~2割となってしまうスパイラル」
に陥ることがあります。
もっと店舗の数字を上げようと「流行ものに多少コストをかけてでも」「今の時期にあった戦略を」などあれこれ奔走し「今度こそ高い結果が出せるのでは?」と自信があったにも関わらず、フタを開けてみるとまた1~2割。
コストもそれなりにかけてしまっているから利益も期待できず、
かといって手を緩めて売り上げを落とすわけにもいかない。
さてどうしたものか?・・・
そんな悩める企業もある中、逆にコストをそんなにかけずとも結果を出せる店舗が最初は1~2割だったところ、3~4割、5~6割と順調に増やしていける企業もあります。
その違いは何なのか?
それは会社に
「店長が短い勤務時間でも結果を出せるマネジメント方法はこれだ」
という答えが明確に存在しているです。
何でもそうですが「指導する側が模範解答を知っている」ということはごく当たり前の事です。
例えば
2×3=?
答えがいくつなのか? なぜそうなるのか?
答えがわからない人が教えられるわけがありません。
そしてどうして答えがその数字になるのか? 説明ができません。
企業のマネジメントもそうで、会社が答えを持っていれば
「店長、これを使いなさい、そしてこんな時にこう使うんだよ」
とか
「違うよ。その接し方では結果が出せない」
あるいは
「アプローチするタイミングが違う」
「彼のようなタイプには・・・」
など、ヒントを上手に伝えられます。
やがて教わる側の各店長は
「そうか、こうやればいいのか!」
と、自分の持ち味を生かしたオリジナルの答えを導き出すことができ、自信をみなぎらせながら、いかなる時も良い数値結果を出していけるのです。
更にヒントを与えてくれた指導する側の会社に対しては
「この会社にいると自分はどんどん成長していける」
「もっともっと結果を出していきたい」
と受け止められ、結果を出せる強い人が会社で長く稼ぎ続けてくれるのです。
「〇〇君、もっとやれることがあるんじゃないか?」
会社経営において、次の一手はこうするべきという答えが明確で、指導している社長でも何故か企業のマネジメント面となると
「会社としては答えを知らないけど、それを探すのは君達の仕事なんだ」
という企業が多いです。
模範解答を知らなければ、掛け算を知らない小学生に 2×3=? と聞いても「わかるよ!」と答える優秀な子が1~2割しか現れないように、クリアできる店舗もまた1~2割となるのは当たり前なのです。
「1~2割の優秀な社員がいるなら、彼らを伸ばしていけばいいじゃないか」
「きっと彼らは自分の分身をつくっていってくれる」
とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そうなるに越したことはありませんが、問題なのは彼らの考えの推移、気持ちがどう変化していくか?です。
期待したいのは「この会社にいると自分は常にトップをとっていられる」などの自信を持ち続けてもらいたいものです。
しかし彼らは「優秀」なのです。
他の人達よりも上昇志向が強い人達です。
果たして、そんなに頑張らなくても良い結果が出せるという環境にいつまでも身を置いていて満足するような人達なのでしょうか?
ひょっとすると彼らの中に
「もしかしたら自分はどこにいっても結果を出せるんじゃないか?」
「もっと張り合いのあるステージに進んでみたい」
と考えている人がいて、会社を去ってしまう事態が続く・・・かもしれません。
危機感を抱いている企業の中には「1~2割の結果を出せる人が抜けてしまっては大変だから」と「ブラック企業はどこだ?」という目がそこかしこにある今の時代においても「どうしたら短い勤務時間で店舗の数字を出せるようになるのか? その答えを見つけないといけない」と気が付いて動き出す企業もあります。
ところが長い間「答えは自分で探せ状態」を続けていますと、そのツケが一気にまわってくるものです。
ツケの一つに挙げられるのは「社内から答えを探しだそう」と動いても、明確な答えを知る人物はすでに残っていないという現実。
仕方が無いからと、かつて店長として結果を出してきたベテランに「どうしたら各店長は数字を取り続けられるのか?」と聞いたところで「私はほぼ店舗に寝泊まりしてましたから・・・」などと応える人しか残っていないかもしれません。
では矛先を変えてみようと「指導する側として不本意だけど、いつも結果が出せている1~2割の店長に聞いてみよう」と聞いたとしても「実は私も毎日残業が当たり前で結果を出してました」と応える人ばかりだったなど・・・
ある企業では過度なサービス残業が繰り返されている実態が発覚するなど、別の大きな問題が浮上してきて、結果を出せる店を増やそうと動くどころではなくなってしまった企業も。
問題は明るみに出た時点で、会社は見て見ぬふりはできません。懲戒を発令したところで数字は上がっていく事はないですし、もしスルーしてしまったら「会社は私達が命を削ってまで働いている現実を認めた!」という事実が一気に広まってしまうかもしれません。
模範解答を社員、スタッフに探させるという状況を長く続けてしまっているほど、暗い未来もまたそれなりに長く続いてしまうということを忘れてはなりません。
「会社が常に模範解答を持っている」は必須なのです。
模範解答さえあれば、例え長年1~2割の店舗しか満足した成果を出してこない状態が続いていたとしても上手に抜け出し、順調に「できる店」「動く店」「稼ぐ店」を輩出していける上手な切り換え方法も見つけられます。
御社はいかがでしょうか?
社員、スタッフの指導する側として、模範解答はお持ちでしょうか?
それとも答えが無いまま「探せ!」状態を続けていませんか?
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。