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SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

わたしたちの国には、世界を変え、日本の未来を担うビジネスをしながら、いまだ「無名」の中小企業がたくさんあります。すなわち自社の屋台骨である商品サービスが、世に知られていないということを意味しています。

自社の知名度を高めたいと「無名問題」に悩む経営者の9割ほどが「うちはマーケティングが弱いから」と言います。しかしそうではなくて、本質は、経営者であるあなた自身のマインドの問題であることが多いのです。

マーケティングは単なる「道具」で、本質ではありません。あなたの中に「伝えたいことがない」「語るべきことがない」から無名を許しているのではないでしょうか。伝えたいことがない。この「根」を掘り下げていくことが必要不可欠です。

このような話をするとき、伝えたいことはいっぱいありますよ、と強く反撥される社長がいます。「うちは世のため人のために仕事してきました。そうやってお客さまに必要とされてきたから、ここまで続いてきたんだ」と。社長の目線の先には壁にかけられた「経営理念」が輝いています。

しかし、わたくしどもは本気だからこそ申し上げます。

あなたの会社の商品サービスはお客さまに本当に「必要」とされていますか? と。

スバリ、あなたの商品サービス、製品はお客さまにとって「必需」ではありません。だれもがSDGsを意識している時代です。お客さまは、あなたの会社のプロダクトを「無駄」とさえ思っているかもしれません。心の中で地球に負荷をかける「ゴミ」だと思っているかもしれません。

少し視点を変えてみましょう。世の中には新しい商品サービスであふれているように見えますが、いま市場に存在している商品サービスのほとんどはリニューアルによって生まれています。例えば、古代ローマ時代にはすでに次のようなものがありました。

香水、寝台、絨毯、マットレス、軟膏、ポマード、鎮痛剤、洗口液、膏薬、粉薬、石鹸、コンロ、時計、宝石、指輪、口紅、ワイン、ビール、台所用品、カミソリ、冷蔵庫、浴槽、オイル、歯磨き、ヘアクリーム、トイレ・・・、まだまだたくさんあります。

産業革命によって、絵画が「写真」に、手書きが「活版印刷」になり、馬車が「車」に。この情報革命によって、人が「ロボット」や「AI」に代替されています。

あらゆる商品サービスは新しい形にリボーンした「進化系」にすぎないのです。もちろん、一部のプロダクトには新奇なものもありますが、それらは希少です。生活者は、少し前の時代と比較して「ちょっと良くなったものがあるな」と思うだけです。

生活者が本当に必要とするのは、食欲・睡眠・排泄といった生理的欲求を満たすものです。雨風をしのぐ場所、肉、そして火。必要としているものは、たったそれだけ。SNSで忙しい時代、芸術でさえ必要ではないのです。音楽も、文学も、映画も、ジャーナリズムも、哲学も人は必要としていません。

まず「自社は世の中に必要とされている」という強い思い込みを捨てなければなりません。あなたのプロダクトも、わたしのプロダクトも「無駄」なのです。地球環境にとって、負荷のかかる「ゴミ」なのです。ここが「考え方」の起点であり、選択と覚悟の岐路です。

自社の商品サービスは「無駄」である。さて、ここからが本題です。あなたは自社のサービスは「無駄」である、を学びと気づきとし、自社を成長させ、進化する道を選ぶのか。それとも、世の中を批判し、そのまま退行する道に進むのか。どちらの道を選びますか。あなたの覚悟が問われています。

無駄は悪いものですか? 無駄には価値がないのですか? 無駄だからこそ、回り回って世のため人のためになっているのかもしれません。それが、A社やB社とは異なる圧倒的なユニークな商品サービスになっているのかもしれません。

根は「商品力」なのです。A社B社にはない、他にはない「特長」や「価値」を提供できたとき、はじめてあなたの会社に、社長であるあなた自身に「語るべきこと」や「伝えたいこと」が生まれるのです。あなたの「伝えたいことがない」の根っこは「商品力」への自信です。

社長に「伝えたいこと」が生まれて初めて24時間365日働いてくれる「セールスマン」が必要になります。そうです、宣伝や広告が必要になります。いよいよツールを活用する時です。

どうしても「伝えたい」ことがあるから、記者の視点で世の中に発信する「広報マン」が必要になります。PRの視点が生まれます。

顔を出して、信頼してもらって、伝えたいことや、語るべきことに共感してもらいたいから「ソーシャルな絆」が必要になるのです。SNSに取り組もうとなるのです。

商品力こそが土台であり、自社の「根っこ」です。自社しか提供できない価値、魅力、強み。自社商品を使うことで得られる唯一無二の恩恵、喜び。お客さまから見て、「ユニークだね」という価値になっていなければ、消え去るということです。

商品力という土台があってはじめて「伝えたいこと」「語るべきこと」が生まれます。言語化したい、となるのです。道具にフォーカスしてはなりません。商品力がマーケティング活動の「基盤」になります。お客さまにとってあなたの会社の商品サービスは「ゴミ」ですか? それともユニークな「宝」ですか? 

 

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