追加工事の落とし穴
さて今回は、「追加工事の落とし穴」です。
暑い夏がやっと終わり、これから秋のリフォームシーズンです。
これから10月11月の2か月が、今年の成績を決めるといって間違いないところです。
さて、直接修理や工事をすでにやっている工事店の方なら、きっと経験があると思いますが、工事途中に、見積時には分からなかった追加の修理って、よくありますよね。
外壁をはがしていたら、内部の下地が、思ったより腐っていた、シロアリが発生していた。
屋根雨漏りの修理で、修理箇所以外にも不具合を発見した。
などなど、実際に足場を掛けて、工事が始まって、分かることってあると思うのです。
あるいは、お客さんから途中で小さな追加修理や工事を頼まれた。
明らかに追加費用が掛かると判断できた場合、あなたは、どんな対応をしていますか?
お客さんに、
「思っていた以上に下地が傷んでいたので、直しますね。」
「お願いします。」
「大体いくらいくら掛かります。」
「わかりました。」
と、口頭説明したあと、その追加工事をしてしまうことありませんか?
逆に、お客さんから、
「ここのところもやっておいてください。」
「わかりました。」
という口頭やり取りで仕事を進めていく。
果たして、修理工事がうまく完成したとして、途中で発生した、追加工事の代金って、初めの見積に追加工事費用として、「きちんと」請求できていますか?
この「きちんと」がポイントです。
私は15年以上前までは、この追加分に関しては、追加で掛かった「実費費用」だけを、初めの見積にプラスして請求書を出していました。
なるべくお客さんに負担をかけたくなかったからです。
結構頑張った「実費費用」で請求しても、お客さんは、
「えっ!こんなに追加になったの!」
とか、
「もう少し何とかしてくれない?」
とか言われます。
結局、頑張った請求金額から値引きが起こったり、最悪、修理代金回収が滞ったり・・・・
いかがでしょうか。
どこがいけなかったのでしょうか。
ご察しの通り、追加工事の説明や金額が口頭だったから。
途中で言われた追加の内容や追加掛かる金額が、口頭でだいたい伝えていただけ。
口頭の了承は、証拠に残りませんから。
なので、当店では、どんな些細な追加修理や小さな頼まれごとも、ちゃんと記録に残すことをしています。
具体的には、複写の打ち合わせノートを使って、追加の内容と、それに掛かる追加の費用を書き込みます。
追加見積を渡す場合、その内容で追加修理しますと、明記した書面を必ず書いて伝えて、最後にお客さんにサインをもらいます。
複写なので、1通は必ずお客さんに手渡せる。
初めの見積から、どんな些細な変更や頼まれごとも必ず書き記し、お渡ししています。
これは、自分だけでなく、直接お客さんと毎日会う、現場の従業員にも徹底させています。
あと、外注業者からの追加工事に関しても同じです。
追加費用の見積を必ず、追加工事をさせる前に、提出させる、お客さんに了解サインののち施工させるを徹底します。
こうすることで、初めの見積とは別にちゃんと追加分も請求書に堂々と載せることが出来る。
いちいち、現場で書くのが面倒とか、現場を途中で中断させないためだとか、ぎりぎりの追加実費を良かれと思って、職人のあなたが口頭で伝えても、素人のお客さんには、案外伝わらないですよ。
「追加工事の落とし穴」
工事途中で発生する追加工事の取り扱い。
あなたは、初めの受注金額と同じ適正利益をのせて、きちんと追加請求出せていますか?
それともお客さんのためだと予定利益を減らして、更に値引きまでさせられて、追加のあった修理工事代金に不満を持ちながら、終えてますか?
打ち合わせ記録とお客さんの了承サイン。
とっても大切ですね。
元請けに頼らず、100%個人宅修理工事だけでまわる、1年で「脱下請」するしくみの実務を知りたい、興味がある、やってみたい!
うちの会社でも実現可能なのかは、「思いたった今!」こそです。
もう、あなたがアクションを起こす番です。
あとは一歩目の勇気だけ。
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