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大型物件受注で一番気をつける事

SPECIAL

下請工事業脱却コンサルタント

有限会社村松鈑金東京オフィス

代表取締役 

屋根の板金工事業で、完全自前受注体制を築き上げた異色の現役社長コンサルタント。稼業を継ぐも、下請けの理不尽さに憤慨。下請け脱却を目指して20年、工事業の直販体制づくりを実現。その貴重なノウハウを同業に惜しみなく公開指導する。

さて今回は、「大型物件受注で一番気をつける事」です。

一般的に春先や、秋口はリフォームシーズンです。

なので、これから忙しくなる方が多いと思います。

大小さまざまな案件が決まってくるなかで、通常の工事受注額より、飛びぬけて高額な受注になることがたまにあります。

それ自体は、とても良いことですが、実際、工事着工、施工をしていくと思わぬピンチに陥ることがあります。

施工上のトラブル?

工事の手配、職人不足?

現場管理上の問題?

もちろんあるかもしれませんが違います。

思わぬピンチ、それは運転資金のショートです。

実は大型物件になれば、大きな金額の材料費や、職人の手配、外注の段取りなど、普段の工事より多くのお金が必要になります。

さらに工事期間が通常案件より長くなるはずです。

でも雨で工事が延びたり、長くなっても、毎月の締め日、支払日は待ってはくれません。

そもそも、施工が始まった大型工事中は、ほかの通常金額の工事案件は取り掛かれませから、月の売上自体、0円ということになる場合さえあります。

でも、先月終わった物件の支払いは、今月に支払い、さらに現在の大型工事に投入している職人の給料も毎月の経費も月末とかに支払うわけです。

月をまたぐ長丁場の大型工事では、どう考えても資金がきつくなるわけです。

恥ずかしい話、私は十数年前まで、それに気づかず、

大型物件やってるのに何で支払いキツイにだろう。

単にそう思っていましたし、下請だった職人根性とでも言いましょうか、

完成し引き渡すまで一銭もいただかない。

と決めてきましたから、なおさらです。

通常案件であれば、受注して工事して回収して、毎月難なく回るはずの運転資金が急にキツくなる理由は、たった一つ。

ご察しの通り、月をまたぐ長丁場案件のお客様との工事金額の支払契約をしないことです。

工事金額の額面契約だけして自分は工事の段取りや施工にばかり、気を取られてしまっていたことです。

なので完成し引き渡すまで一銭も入金されません(笑)

では、どうしたらよいかですが、通常案件より大きい場合は、必ずその契約時に、支払い条件を付け加える。

契約金を先にいただく。

これで資金をまず確保することです。

でも、工事しないうち支払いは難しい場合もありますよね。

実は私もいただいておりません(笑)。

でも、うちがやってることは、足場をかけた日、工事中間の日、そして完成お引渡し後〇日とかのお支払契約です。

これだけで、工事引き渡しまでに2/3は資金確保になります。

逆に、こうしないと大型工事する度に大変な思いすることが絶対なくなりません。

大型物件受注で一番気をつける事

それは、支払い条件をお客様と決める事。

これを押さえるから、はじめて、じっくりしっかりした施工が、安心してできるのです。

あなたがこれから目指す、専門工事元請け化には必ず必要になります。

いかがでしょうか。

これより詳しい実務レベルの話は、村松までお尋ねください。

 

 

1年で「脱下請」するしくみの実務を知りたい、興味がある、やってみたい!

うちの会社でも実現可能なのかは、「思いたった今!」こそです。

そのうち、ゆくゆくでは一生変わりません

もう、あなたがアクションを起こす番です。

あとは一歩目の勇気だけ。

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