稼げる組織化で、経営者は経営に邁進すべし!
「起業してから、DXなどの環境変化だけでなく、人とのご縁にも恵まれてここまでやってきました。そろそろ、個人商店ではなく、本当の意味で会社組織にしたいと考えているのですが、どこから手をつけていったらいいのか、さっぱりわかりません。どのようにしていけばいいのでしょうか?」──システム関連事業の社長からのご相談です。
独立2〜5年後くらいの時期に、このようなご質問をいただくことが多いですね。
起業後、我武者羅に働いてきて、ここまで来たのだが、全てが社長である自分が中心になっており、これ以上どうにもならない・・・
このシステム関連事業の社長も、社員だけでなくパートさんも抱えていますので、これ以上の成長を望まれるのであれば、組織化は不可欠です。というのも、バブル時の某CM「24時間戦えますか?!」と全く同じで、365日24時間ぶっ通しで働かれていたのです。
ご本人は、「仕事が楽しいので全く苦痛ではないのですが・・・私の身体はひとつしかないので、これ以上働くことはできません。このままでは終わりたくないので、なんとしても仕組みづくりをして、もっともっと社会のお役に立つことで稼ぎたいのです!」とのこと。
ご質問への回答としては、「あなたの会社独自の仕組みづくりをしましょう。」となります。
何から何まで、社長が対応・決裁していた業務全体を、各パート毎に切り分けて担当責任者に権限とともに渡しましょう。
この会社の場合、受託型のシステム開発が中心でしたので、大きく分けると次の5つになります。
- 営業
- 設計
- 開発
- 運用
- 保守
このため、1〜5の各パートについて、きちんとフローチャートなどでやるべきことや、判断基準などを明確にしていくのです。
こうすることにより、業務全体を通して平準化を図ることができます。
そして、各パート毎に担当責任者を任命し、きちんと責任を持って対応してもらうのです。
これができるようになってくると、日常業務のほとんどを各担当責任者で回すことができますので、社長の業務は激減します。
激減した業務でできた、自由になる時間を使って、本来、社長が経営者として担うべき、高収益事業モデルへの転換、新規事業への挑戦など、稼げる会社にするための施策・立案などに没頭できるようになるのです。
ここまでお話ししたところで、社長から「なんだか起業当時のワクワクしていた頃を思い出しますね。また、力が漲ってききました。もしかして、また新しい事業を思いついたら、別会社を設立してもいいってことですか?」と目を輝かせてご質問されました。
「もちろんです。できれば、複数の事業を作っていただき、グループ企業として経営をされることをオススメします。同じ業務・分野ではなく、貴社のコアの技術やノウハウを活用して、全く違う業務・分野に進出すれば完璧です。景気変動時でも、影響を分散できますからね。」とお答えしました。
社長からは、「それ最高です。私でも、年商数十億円のグループを束ねていけるってことですよね。」と笑顔のコメントをいただきました。
「はい。もちろん、年商数十億円のグループを束ねることは可能ですが、どうせなら、年商数十億円ではなく、年商数百億円を目指してください。」と申し上げました。
「え・・・年商数百億円ですか???」と驚かれていましたので、
「もちろんです。年商数百億円を目指すには、【お金の右腕】をいかにつくるかがポイントです。」とお伝えしました。
「【お金の右腕】って何ですか?」と社長。
「一言で申し上げると、【超優秀な金庫番兼相談役】といったところです。」
「起業された会社が急成長して、年商数十億円に至るには、きちんとお金が回るようにキャッシュフロー経営をしていかなければ黒字倒産にもなりかねません。」
「さらに、複数の新規事業を立ち上げて、グループ経営により年商数百億円と目指すのであれば、今のうちから【お金の右腕】を育てて、上手にしつけていかなければならないのです。謀反を起こされて、乗っ取られてしまっては元も子もないですからね。」とお答えしました。
その後は、社長にせっつかれて、どのようにすれば【お金の右腕】を育てて、上手にしつけることができるのかをじっくりとご説明させていただきました(笑)。
【お金の右腕】については、起業後急成長されている社長だけでなく、同族経営されているグループ企業オーナーなどにも、成長への起爆剤として下記7つのメリットがありますので、是非ご検討いただきたいところです。
- 「お金の右腕に任せることで、経営に専念できる」
- 「資金繰りなどの経営基盤が整い、成長戦略を加速できる」
- 「同族だからこそできなかった相談ができるようになる」
- 「公私混同という批判がなくなる」
- 「金融機関との取引関係を良好に、融資を受ける環境が整う」
- 「幹部を育成し、子会社を新設しグループ経営が可能になる」
- 「事業承継への布石を打つことができる」
大風呂敷を広げて・・・と思われたかもしれませんが、この社長には、「稼げる組織化をして、経営者は経営に邁進していただきたい。」と最後にお伝えしました。
「【お金の右腕】って、すっごく面白いですね。また、いろいろ聞かせてください。」と、満面の笑みを浮かべられた社長の成功を祈念しています。
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