文章が相手に伝わらないのは、時を飛ばす能力の仕業か?
こんにちは、矢場田つとむです。
私が主催する安心安定カウンセラー起業で記事の添削をすることがあります。
記事を読んでくれる人に狙った行動をとってもらう、狙った気持ちになってもらう、ことが大事なのですが、、、
生徒さんの文章を添削していると、「あれ?なにこれ?」という事態に遭遇することがあります。
2度3度読み返しても文章の意味がわからない・・・
「自分の理解力が乏しいのか?」
何度も疑ってしまうほど、全く頭に入ってこないことがあるんです。
結論を言ってしまうと、本来必要な文章が1文、あるいは2文ほど書かれていないのです。
「文章が飛んでいる・・・」
私はこの事態を「時を飛ばす能力」と呼んでいます(笑)
ジョジョ5部のラスボスであるディアボロの能力です。
(ジョジョの奇妙な冒険 第5部より)
(ご存じない方、すいません)
「ディ、ディアボロの能力が発動した・・・」と一人で興奮しています。。。
※時を飛ばす能力とは、能力者以外の「時間」を十数秒消し去り、その中を本人だけが動くことができる。
時間を消された(飛ばされた)人たちは、その時間を体験しておらず記憶がない。
読んでいた文章をどこまで読んだのか覚えていないため、混乱に陥る。
文章を書いた本人は、飛ばされた文章の内容が頭の中にはあります。
でも、実際には書かれていません。
読む方は、書き手の意図がわからないので、まるで時間が飛ばされたかのような感覚になります。
ここからは現実路線で三段論法を使って説明しますね。
三段論法は、古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスが確立した手法です。
「AはBである。BはCである。つまり、AはCである」というもの。
事実や一般論をつないで結論を出す方法です。
次の文章は飛んでいません。
・赤ワインにはポリフェノールが含まれている(A)
・ポリフェノールには抗酸化作用がある(B)
・つまり、赤ワインには抗酸化作用がある(C)
ところが次の文章だとどうでしょうか。
・赤ワインにはポリフェノールが含まれている
・赤ワインには抗酸化作用がある
真ん中のBの文章を飛ばしてしまうと、「ん?何が起こった?」と、読み手を容易に混乱におとしいれることができます。
文章が飛んでいる事例をもう一つお伝えします。
・多くの人がいつまでも若々しくありたいと願っている
・ビタミンやミネラルにはアンチエイジング効果がある
・サプリ市場はこれからも拡大する
1、2行目までは問題ありません。
でも、3行目で論理が飛躍しているので、読み手は混乱します。
上の文章を読んで、「何がおかしいの?」と思った方がいるかもしれません。
次のケースであれば問題ありません。
・文章でなくて、会話であること
・相手がサプリについてよく知っていること
でも、不特定多数が読む記事であれば問題になるのです。
先ほどの文章に2行足してみると、、、
・多くの人がいつまでも若々しくありたいと願っている
・ビタミンやミネラルにはアンチエイジング効果がある
・必要なビタミン、ミネラルを食事で摂るのは簡単ではない
・現代人は忙しいので、手軽に栄養が摂れるサプリへのニーズが高い
・サプリ市場はこれからも拡大する
こうすると意味が通じるようになります。
書き手にとっては、こんなこと伝えなくても当たり前だと思っているかもしれませんが、読み手にはいろいろな人がいます。
読み手に対して、意味が伝わるかどうか不安になったら、いきなり文章を書かずに今回の事例で示したように箇条書きにしてみることをお勧めします。
ライティングする時は時を飛ばす能力を使わないようにしましょう。
ちなみに時を止める能力者や時を戻す能力者もいますが、これは別の機会で!
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