ゲームチェンジャーとビジネスの関係
ここ最近、1ドル130円を上回る円安傾向が続いています。この状態が続くようであれば、海外進出先からの回帰組を含めて、日本国内で事業を展開して輸出しようとする動きは当然高まってくるものと思われます。
円安のように、このところ世の中の様子を変える話が次々に出てきています。たとえば肥料が足りないこともその一つでしょう。安く潤沢にあったものがそうでなくなる。あるいは高いと思われていたものが安く潤沢に提供される。このような出来事があると、それまでのゲームが劇的に変化します。円安や肥料不足のように、外的にやってくるゲームチェンジャーがあるかと思えば、企業側の努力が実ってゲームを変えてしまう例もありますね。新しいSNSがブームになって、それがデファクト化して社会規範となるというような。
ゲームチェンジャーを自ら提案できれば、それはとてもすごいことだと思うのですが、むろん簡単なことではありません。経営者としてできることを考えると、アンテナをしっかりと張っておき、いち早くゲームチェンジャーの到来を見つけることだと言えます。
ゲームチェンジャーは、製品(たとえば安価で高性能なEV)だったりプロセス(たとえば在宅勤務の一般化)だったり、SNSや配車アプリのような新しい技術だったりするわけですが、ビジネスを考える際にもう一つ目配りしておきたいのが手続き論に関する「当たり前」が変化して行く可能性です。
具体例を挙げると、役所と民間の関係がそれに当たります。かつては役所が仕切り、民間は追随していれば良かったのですが、最近ではむしろ民間が新しい考えの採用をリードする動きが各方面で顕在化しています。さらにはアカデミアや金融の参画もごく普通に見られるようになってきています。このように、民間が提案して役所が追随し、多様なステークホルダーが参加するような事例が一般化すれば、それが新しいゲームのルールになってくるのです。
経営者として、ぜひゲームチェンジャーの動きに注意を払っておくことをお勧めします。そして可能であれば自らがその動きを加速させる一端に加わることを志向しましょう。ゲームチェンジャーの動きに対して感度の高い経営者を、当社はいつも全力で応援しています。
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