強い組織の要件とは?
バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
明日からゴールデンウィークですね。
4月もあっという間に過ぎました。
以前のこのブログで報告したように、3月中旬の東北地方で大きな地震が起こった際に防災グッズの点検日をカレンダーに記載しました。
3人の子供が揃っていた先週末に決行。
点検と不足品の買い出しに。
何もない時の備えができたこと、そして、子供たちを巻き込んで家族一丸で取り組めたことに意義があったように思います。
今後もこれを継続していきます。
さて、本日は強い組織について。
普段私は、特に後継社長に向けて、強い組織づくりの支援をしています。
では、強い組織とは、どのような要件が揃う組織なのでしょうか?
今日はこれについてお伝えします。
組織に実行力が必要なのは
私がいう強い組織の要件は3つあります。
まずは、実行力があること。
言うのは簡単ですが、これが結構難しいというか、ない組織が多い。
経営者からも「やれと言ったことしかやらない」という愚痴を聞きます。
なかには「やれと言ったことすらやらない(やれない)」というものもあります。
経営とは「人を介して事をなすこと」と、このブログでも再三再四話してきました。
社長は経営者として経営をしなければならない。
経営の仕事のいの一番はビジョンメイキングだということも!
一人社長であれば、自分で決めたことを自分でやればいいので、組織に実行力があるか否かなど議論になりません。
自分が動けばいい話なので。
経営をしているということは、社員を動かさねばなりません。
組織を持つ経営者は、自分一人ではできない大きなビジョンを描くはず。
それを社員の力を借りて実現していくからこそ、実行力が必須となるのです。
組織における自走・自走の意義
2つ目は、自立・自走できること。
これは、社員一人ひとりが、現場でひとり立ちしていることを指します。
また、現場現場で判断できることを言っています。
経営者からの「うちの社員は主体性がない」は、耳にタコができるほど聞いてきました。
コロナ禍でリモートワークが主流になってきて、マネジメントの力量がより試されています。
離れているからこそ、明確で適切な指示を出さなければなりません。
そうはいっても完璧で漏れのない指示など現実的には無理な話。
大きな組織では、不測の事態が起きた際に、いちいち社長に確認することは不可能です。
そこで、自分で判断して、自分の責任で行動することが求められます。
これが、自立や自走に当たります。
ただ、これには重要なことがあります。
自分勝手・・に自立・自走してもらっては困るということです。
上記の「主体性がない」にしても、社員それぞれの価値観で主体性があってもダメなのです。
大事なことは、社長の価値観や判断基準を正しく理解した上での自立・自走です。
「うちの社長はどう判断をするのか」を自分で考え、行動することが求められます。
組織で動く意味
最後は、全体最適です。
今していることは、会社の方向性と合っているか?
部門間で組織目標に向けて連携できているか?
これらを考えて社員ひとりが行動できる会社は、紛れもなく強い組織になります。
営業と製造が仲が悪いというのは、組織あるある。
「良いものをつくっているのに、営業が売ってこない」
「製造部門が融通が効かないから、売れない」
それぞれの部門がそれぞれの立場でしかモノが言えなければ組織を構成している意味はありません。
社員一人ひとりが、全体最適をどれだけ意識し行動できるかがカギになります。
以上、実行力、自立・自走、全体最適の3点を強い組織の要件として挙げました。
皆さんの会社は、どの程度当てはまるでしょうか?
まずは自社の現状を把握することが大事です。
その上で、強い組織をつくっていくには、どうすべきかを考えましょう。
このブログでも、今後強い組織づくりについて言及していきます。
来週はゴールデンウィーク中につき、一回お休みします。
皆さま、素敵な長期休暇をお過ごしください!
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