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経営計画がある会社、経営計画がない会社

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

社長さん方にお話を伺う中で「経営計画は、作成されていますか?」とお聞きすると、多くの場合「作ったことありません」とか「作ったことはあるけど、売上の計画だけです」という回答がかえってきます。

中には、「銀行からお金を借りるために、中小企業診断士の人がつくってくれたものがあります」といった旨のお話をされる社長さんもいらっしゃいます。ここで何をお伝えしたいかというと、多くの会社が「本当の意味での経営計画」を持っていない・・・ということです。

大企業であれば、経営企画部などの部署があって、そこで経営計画をつくってくれます。でも、それは、どちらかというと、第三者に公開をしなければならないので必要に迫られて…といった側面が強かったりします。

具体的には、上場会社であれば、投資家や金融機関などの利害関係者に対して、「中長期ビジョン」や「IR情報」などの情報を定期的に公開しています。しっかりとした中身があるものがあれば、とりあえず体裁だけ整えている?というものもあります。

その一方で、同族会社の場合は、第三者から「経営計画を出してください」といわれることが滅多にありません。もし、あるとしたら、銀行からだったり、あるいは、補助金や助成金を申請したりする場面ぐらいです。

そんなこともあって、どうしても経営計画イコール単なる「数字の書類」というイメージが強いのです。

しかし、中堅・中小企業、同族会社であっても、経営計画は作成すべきなのです。なぜなら、「経営計画のない会社」と、「経営計画のある会社」とでは、明らかに「経営計画のある会社」の方が、強い財務の会社が多いからです。

ただし、ここで大切なことは、あくまでも「社長自らが作った経営計画」でなければ、意味がないということです。経営計画があったとしても、それが外部の第三者によって「銀行融資を目的に作成されたもの」や「補助金・助成金を目的に作成されたもの」であれば、そもそもの数字の前提が「結果ありき」で作成されてしまっているからです。

強く永く続く会社の社長は、社長自らの手で「経営計画」を毎年作成しているものです。経営理念や行動指針にはじまり、行動計画や数値計画まで創り上げていきます。

永く社長業をやっていると、判断に迷うような場面に何度も出くわすことがありますし、時には、断腸の想いで決断をしなければならない瞬間だってあります。しかし、そんな時こそ、「経営計画」が社長業の実務を助けてくれるのです。

つまり、社長自らの手で「経営計画」を作っている会社の社長は、目指すべきゴールが明確な分、本質的な部分に関する経営判断にブレがないのです。

人間は面白いもので、「目的」や「目標」を明確にすると、それに沿って歩もうとする生き物です。したがって、社長だけでなく、社員全員が一丸となって自社が目指すべきゴールに自然と近づいて行っていきます。

当然ながら、「財務」も日々強化されていきます。つまり、「経営計画」は、常に自社の原点を思い出させてくれるものであり、経営判断に迷った時は、常に選ぶべき道を照らしてくれるいわば灯台のような役割があるのです。

その一方で「経営計画」がない会社の社長は、いつも経営判断が場当たり的です。クチでは「強い財務にしたい」といいつつも、実際の経営判断を見てみると、財務を棄損するような打ち手ばかりを続けていたりします。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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