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自分の給料以上を稼げない社員やスタッフが増えていく企業の見落としとは?

SPECIAL

チェーン企業のマネジメントの仕組み構築コンサルタント

株式会社ピアーズ

代表取締役 

マネジメントの仕組み構築のスペシャリスト。
これまで20年以上チェーン事業に身を置き、実際に15の組織のリーダーを務め、200以上の経営に関わり売上、利益を上げてきた経験を持つ。チェーン事業の売上が兆単位の企業や創業40年以上の歴史を持つ企業にさえマネジメント面の仕組みが1つも存在していない事に疑問を持ったことから、チェーン事業に共通するマネジメント面の仕組み構築方法を体系化。その効果は大きく、マネジメントの半ば自動化と質の向上により、クライアント企業は利益2~3倍増、業種によっては仕組み実装の初月から数値を跳ね上げさせる指導を展開している。

4月12日の日経新聞にJR在来線 6割が廃線水準とありました。

赤字路線を放っておくわけにもいかないということで、JR西日本が現状を公表したようです。

自分の会社が順調に成長し、利益を上げられていってる社長達からは

 「遅すぎるでしょ」

 「今まで何してたの?」

 「やっと重い腰を上げたの?」

彼らがこうおっしゃる理由は企業成長に欠かせない要素に「社員やスタッフが会社に甘え続けられるおんぶに抱っこ路線」は1つも存在させてはならないからです。

社長達はそんな赤字路線が生まれないようにと日々、目ざとく見つけては即デリートを繰り返しています。

その結果、社内には社員やスタッフが進める路線は大きく2つしかありません。

それは

 ・自分の給料以上にバンバン稼げる路線

 ・結果を出すまでは死に物狂いで努力するしかない路線

これだけです。

一方、なかなか利益を上げていけない企業はといいますと3つ目の路線に「会社におんぶに抱っこ路線」が長期間存在しています。

別に経営者は「当社にはそんな路線もあるんだから、ゆっくりやりなさいな」と認めているわけではないのですが、「この路線を何とかしなければ」と動こうともしていません。

まさにこれまでのJRのように

 「いざ路線を廃止したら地域住民から不満の声が出るかもしれない」

さてどうしたものか う~ん う~ん といつまでも結論付けられない状態のままです。

 

実は利益を順調に上げられている企業の社長の中には元から

 「俺は白黒ハッキリさせないといけない性格なんだよ」

と根っからの即決派という人は意外にも少ないです。

どちらかといいますと、かつては「う~んう~ん どうしよう」といつまでも唸り続けていた方の方が多いです。

 

ではなぜ赤字路線は即なんとかしなければならない!と即決できるように変わったのか?

R社長にお聞きした時、こうおっしゃいました。

 「実は長年勤めてくれていた優秀な社員が辞めた時、理由を聞いていたらある一言がずっと私の心に刺さってるんです」それは

 『自分より頑張ってない人達がのびのびと仕事しているので・・・』

 

 「彼女は全部自分の不甲斐なさが原因だと言ってたんですが、この漏らしてくれた一言に全てが込められているんじゃないか?・・・・このままじゃダメだなって」

 「人一倍努力している人がそれ相応のリターンを得られないのは絶対にあってはならない」

 「それは10しか頑張っていないのに100のリターンを得られている社員、スタッフが1人でもいたら成り立たなくなってしまう」

 「だから伊東さん、私は頑張った分だけリターンが出る会社を維持するには何でもしますよ」

 「たとえ冷徹な社長だ、血も涙もないのか、これから陰で何と言われようがどうでもいいんですよ」

 

どの企業も会社を大きく改革する時には必ず起きてしまう残念な現象が発生します。

それは「現社長反対派の増殖」です。

 「この社長にはついていけない」

 「みんな辞めようぜ、こんな会社」

困ったことにこの現象はかなり高い確率で発生します。

たとえ社長職を何十年も続けてきたベテラン経営者であっても

 「利益が上がり続ける状態にはしたいけど・・・」

 「そうなるのは・・・ちょっと・・・」

と改革に二の足を踏んでしまうほど怖いものです。

 

しかし、それでも勇気をもって改革を進めた社長には逆にこんな嬉しい現象もまた必ずと言っていいほど現れます。

それは「私は社長に一生ついていきますよ」という味方です。

その味方がどんな人達かといいますと、日々毎日人の倍は結果を出してきてた人達で、長い間「わざと手を抜き続け、会社にぶら下がってきてた社員やスタッフ」がチラチラ自分の視界に入ってきても「我慢しなきゃ」と実直にやってこれた、我慢強くもまっすぐな方々です。

稼ぐ彼らは数こそ少ない存在ですが「自社のトップは改革を断行できる決断力のある社長なんだな」と判った時には生涯の味方になってくれるケースがほとんどです。

そして彼らは会社を引っ張っていける自分の分身となる強いリーダーを次々に増やしていってくれます。

 

社員やスタッフが手を抜いてもなんとかなっちゃう路線はどの企業にも、社長の知らない間に勝手に出来上がってしまっています。

そんな困った路線はどうやったら見つけられるのか?

更に無くすにはどうしたらいいのか?

実は「社長! 〇〇したら発見できて、□□したら無くせますよ!」などと定型の方法は存在しません。会社の業種や規模、事業、地域性などで対処方法は様々だからです。

ただ、一番重要なのはその路線の存在を見落とさず、見つけようとすることと、保留しないことです。

なんとか見つけなければ、なんとか対処しなければ・・・JR西日本のようにとにかく「見つけよう、動こう」が重要です。

 

御社には「おんぶに抱っこ路線」は存在しますか?

もし存在するのであれば、なんとかしなければと「動いていますか?」

それとも保留のままでしょうか?

 

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