チーム力・組織力を高める『想いの共有』
結果を残すチームと残さないチームの特徴として『想いの共有』があります。
どの業界も厳しいマーケット環境の中で結果を残すのが困難になっている現代。だからこそひとつの目標に向かってチーム一丸となって進むことは重要です。
しかし多くのチームは一丸となれていません。
それは、上司部下の壁、他部署の壁、仲間同士の壁、経営者と従業員との壁など・・・様々な壁によって、チーム一丸は阻まれます。
多くの場合は、自部署の予算を守る為やお互いの正義の主張等でぶつかり合い、
関係性が崩れてしまっているケースが多いように感じます。このような企業に限って、会議では売上数字についての話しが多く、 数字が上がらないから社長の檄が飛び、スタッフたちは沈黙・・・。これでは、チーム一丸になれませんよね。
では、どうしたらチーム一丸となれるのか?
私はまずは社内ホスピタリティを高めることだと考えます。ホスピタリティは自分主体ではなく、相手を想い、相手の喜びを主体的に考え、行動することであり、それは、対お客様だけではなく社内でもお互いの関係性を築く上では重要なエッセンスとなります。
もっと言えば、社内でお互いが良い関係性を築いていなければ、当然、接客していても笑顔になれませんし、スタッフの主体性も半減し、良いサービスは提供できません。従って、お客様に最高のホスピタリティを提供するには社内のホスピタリティの環境・土台作りは重要なのです。
そのホスピタリティの環境・土台を作る上で重要なのは、私は、それぞれのスタッフの『想いを共有する』ことだと思います。
実はマネジメントにおいて、この『想いを共有する』マネジメントがされていない為に、 目先の事に終始してしまい、大きな目的や目標を見失ってしまうのです。
『この会社の未来をどうしたいか?』『1年後に私たちはどうなっていたいか?』
『それには今は何が足りていないのか?』など様々です。
この想いを共有すると、ひとつメンバーが気付くことがあります。
それは、嫌いな上司も、苦手な社長も、嫌みな他部署の部長も、挑戦的な同僚も、
『みんな、想っていること、考えていることは同じなんだ。』という気付きです。
更に社長は『みんな、こんなに我が社のことを考えてくれているんだ』という嬉しい
気付きがあり、スタッフが愛おしくなります。
先日もそのようなセッションをある企業で開催したところ、
『みんなで助け合い、同じ目標を持って前進していける会社にしたい!』
『ちゃんと社会貢献できる会社になりたい!』
『この会社にみんな入りたいと思える会社にしたい!』
など、様々な想いを皆で語り合いました。
一緒に参加していた社長も、みんなの熱い想いに驚きと感動で少し涙ぐむシーンもあったくらいです。
この共有から、ひとつの目標をみんなで考え、導き出しアクションしていくことで、
今までの数字だけの目標ではなく、自分たちの未来を創る意味のある目標、数字になるのです。
みんな色々ある中で、一生懸命、想いを持って仕事をしています。その想いを引き出し、共有し、新しい指針をみんなで考え実行すること。この事こそ、チーム一丸ではないでしょうか?
今、企業に求められているのはコストカットではなく『チーム一丸』ですよ。
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