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今はたとえ儲からなくてもネットは会社の中心に据えるべき。その最大理由は?

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ギフトビジネスコンサルタント

株式会社売れるギフト通販研究所

代表取締役 

日本で唯一のギフトビジネスコンサルタント。流通、通販、ギフトの各業界通算30年以上の経験を持ち、2015年に独立。2017年には培った独自ノウハウを体系化し、ギフトビジネス専門のコンサルティング機関「売れるギフト通販研究所」を立ち上げ、多くの企業を指導。幾多の企業を成功へと導く。著書に『「ギフト商品」を通販で売る』、『儲かる「ギフト化」で飛躍する3大ポイント』がある。

「うちのEC事業、日々頑張ってはいるんですがなかなか売上が上がってこなくて。もう基幹事業のBtoBに集中していこうかなと今考えていますが、何かもっと飛躍できる方法はないでしょうか?」

先日当社に初めてお越しになった、長く雑貨販売を営むT社長からの個別相談の中心内容がこれでした。私はお答えする前にこの質問をしました。

「今EC事業を始めて何年目ですか?EC専任の担当者さんはいらっしゃいますか?」

T社長は「コロナ禍に入り旧態依然ではダメと思い、始めてから約2年になります。専任はおらず、私を含めて3名が営業職と兼務をしています。しかし売上はメインのBtoB事業に対し、ECは1/10以下なんですよね・・・。」

さて、私は飛躍するためにどのようにお答えしたのか?

「T社長、まだたった2年じゃないですか。このコロナ禍では巣ごもり需要から大きくECが飛躍した会社が確かにたくさんあります。その一方で何の準備やノウハウもなしに慌てて取り組んだ会社では、巣ごもり需要の恩恵をさほど受けていないのも事実なんです。」

「石の上にも三年と言いますが、ECに限らずどんなビジネスでも単なる思いつきでやってすぐに成功する事業は、ほぼ皆無です。すぐに成功するケースというのは、それまでに人材、財務、ノウハウ獲得など、しっかりと周到な準備をしてきて取り組んだ場合だけです。御社の基幹ビジネスのBtB事業もそうではなかったですか?」

「確かにそうです。しっかり安定軌道に乗るまで10年掛かりました・・・。」

今ECの世界は、Beseのようなサービスで誰もが低コストでネットショップが簡単に開けたり、楽天やamazonなどの大手ECモールにも簡単に出店・出品ができて、即ECを始められる時代です。ですが、そこには今や実店舗数よりも多いと言われる、何百万ものネットショップがひしめいています。

単に出品・出店しただけで勝手に売上が上がってくるものではないことは、多くの経営者が当然ご理解されていることでしょう。

一方で多くの経営者の方が理解されていないのは、会社における ”ECの位置付け” です。

先にお話ししたコロナ禍での巣ごもり需要によって、ECの需要はさらに大きく前進しました。今や子供やご老人まで含む日本全国民の50%以上がECを利用(ネットで何かを買ったことがある)したとも言われています。

おじいちゃん、おばあちゃん、小学生でさえもスマホを持つ時代に突入。さらにZ世代(10代-20代前半)と言われるデジタルネイティブ世代はもはやTVの視聴時間よりもオンラインゲームやYouTubeを見ている時間の方が圧倒的に多い。これらのことも今のコロナ禍で大きく進みました。

今後時代が進み、スマホを手放すようになるのか?オンライン視聴からTV視聴に戻るのか?ありえないですよね。それらに変わるさらに進んだデジタル機器やデジタルサービスに移行することはあっても、後退することは考えられませんよね。

取り組んだECの売上が低いから・・・といって諦めるのは簡単なことです。ですが今、あなたの会社ではECに対して止めざるえないほどのコストや労力を掛けて本気で取り組んでいますでしょうか?

ネット上のショッピングサイトは「ネットショップ」です。実店舗と同じ"お店"であることをよく認識するべきです。自社で実店舗を出すと仮定した時、こう考えられると思います。

どんな商品をメインに打ち出すか?

どんな品揃えにするか?

外装・内装でどんな印象のお店にするか?

どんな立地条件で出店するのか?

開店資金をどう準備するか?

どの程度の売上利益を当面、また将来見込むか?

損益分岐点はどこか?

働くスタッフの募集は?

誰を店長にする?

他にも多々あるかと思いますが、ざっくり大事な部分はこんな感じかと思います。

同じことをEC事業=ネットショップでもしっかりと考えて準備してやっているのかどうか。

Baseでの自社ECサイトでも、楽天などのモール出店でも消費者はサイトを訪れ、たとえそこで買わなくてもサイトを見られてはいるのです。

実店舗でも同じです。買う客もいれば買わない客も当然います。ですが、買わない客はすべての人がお客さんではないのでしょうか?

「いい商品あるなあ、サイトの雰囲気もとてもいいし。しっかりしたお店みたいだから、”お気に入り” に入れておいて次に検討しよう。」

この積み重ねが、後々の成功へと繋がるのです。今の時代、そして今後においてもECは単に買い場であるだけでなく、企業、会社、お店のブランド価値を引き上げるためのブランディングとしての大きな柱にするべき事業なのです。

ブランドがある程度の定着、認知されるまで7年とも言われています。再度申し上げますが、EC事業単体の売上利益だけでなく会社における ”ECの位置付け” を社長、経営者はどう位置付けて、どこまで本気で取り組むのか。今の時代の小売ではここが大きく問われています。 

あなたの会社のEC事業、どう位置付けられていますか?

単に売れない儲からない事業だけの位置付けですか?

 

ギフト化で成功・成長したい熱い志と、大いなるチャレンジ精神を持った経営者、経営者層の方のために、当社はいつでも門戸を開いています。

どうぞ、門を叩いてみてください。心よりお待ちしています。

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