大企業と中小企業、共通する願望と悩み
「先生、大変です。S社からセミナーのオファーが来ました!」。当社アシスタントAの叫び声が事務所内に響きました。
「S社って、あのS社か?」
「そうです。あのS社です。申し込みがあったのはその関連会社ですけど」
泣く子も黙る超有名メーカーの関連会社からセミナー参加の申し込みがありました。関連会社と言っても資本金100億円を誇る大会社であり、90年近い歴史を持つ老舗企業です。
「だけど先生、なんでそんな大企業からセミナーの申し込みがあったんでしょうね?」
このアシスタントAの言葉に少しムッとしながら「Aさんね、会社というところは一人一人の人間が集まってできているんだよ」「そして、何かモノやサービスを作って、それをお客様に販売して成り立っているから、ビジネスという意味では企業規模はあまり関係ないんだ」
「大企業といえども部署単位でみれば数人から数十人の部署もあるだろ?」「だから、そこを預かる責任者は中小企業の社長と同じなんだよ」。こんな説明にAは、分かったようなわからないような顔をして「ふ~ん」と返事をしてまた仕事に戻りました。
「ビジネス」というと何となく格好よく幅の広さを感じますが、「商売」と置き換えてみると分かりやすくなります。モノやサービスを作ったり仕入れたりしてお客様に販売することが商売ですから、企業規模にはほぼ無関係です。規模が大きくなればやれることが大きくなるだけで、商売の本質が変わるわけではありません。
それに、大企業であっても部署単位でみれば中小企業と変わりありません。もちろん、抱えている経営資源の大きさや、経営システムの有無などは違いがあります。
しかし逆に、規模が大きくなればなるほど部署間の牽制する力が大きくなり、何か改革しようにも一筋縄ではいかないといった問題も出てきます。この意味では、中小企業の方が改革はしやすいですし、短期的に成果が出やすいというメリットもあります。たとえ話で言えば、大きな船は舵を切ってもなかなか方向転換できませんが、小さな船であればすぐに向きを変えられるということです。
さて、その改革についてです。
当社にご相談にお越しになる経営者の方は「今後、ショールームをどのように作ればいいのか」「ショールームを持っているが、もっとうまく使うにはどうしたらいいのか」「せっかく作ったショールームが使えなくなってしまったが、復活させるにはどうしたらいいのか」という、3つの中のいずれかの願望や悩みを持っていらっしゃいます。
この願望や悩みは企業規模には無関係です。大企業であろうと中小企業であろうと、部署の責任者や経営者の方は同じ願望や悩みを抱えています。
もちろんショールーム関係以外であれば、それぞれ異なった願望や悩みがあるでしょうが、ことショールームに関して言えば90%以上はこの3つの中に含まれます。
そして案外、ちょっとしたことに気が付いていなかったり、発想の転換ができなかったり、慣習的に考えていたりしますので、この辺りを少しアドバイスするだけで劇的に変わることもあります。
部署の責任者や経営者の方の願望や悩みは尽きませんが、ショールームに関しては当社がお手伝いします。同じ方向を向いている社内の人たちだけで解決することは、結構困難です。
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