あってはならない社長のあり方とは?
バトン承継コンサルタントの浅野泰生です。
こちらのブログを書こうかと思っていたところで、元東京都知事の石原慎太郎さんが亡くなったというニュースが入ってきました。
舌鋒鋭い政治家だったので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私は石原さんのあり方が好きでした。
誰にも媚びることのない姿勢は、リーダーとして見習うべきものが多いと思っています。
直接会ったことのない方でしたが、個性的な政治家が少なくなっていくという点で淋しさを覚えました。
さて、今日は、あってはならない社長のあり方について。
まさにこれは私の独断と偏見!
また、自分への戒めでもあります。
体が一番の資本
最もあってはならないのは、社長が病弱であること。
これはあり方か、という疑問は残りますが、会社のトップは心身ともに健康でないといけないと思うんです。
以前勤めていた会社の社長は、よく風邪をひいていました。
社長室のない会社でしたので、自席で咳き込む姿を見かけると、失礼ながら気の毒に思いました。
最終的には、会長に気を使いすぎて精神的にも弱ってしまいました。
節制していても病気になることはあります。
ただ、軽い風邪なら何事もないように振る舞うのが、リーダーたる社長のあり方です。
「お大事にしてください」と、社員から声をかけてもらって喜んでいるようでは社長失格です。
社員の仕事をするのはなぜよくないのか?
次に、誰にでもできる仕事を手伝って、社員に気に入られようとすること。
これは、相対的に後継社長に多いように感じます。
古参の社員から「現場のことも分からないくせに!」と言われ、作業的なことを手伝うようになっては本末転倒。
現場で何をしているかを把握することは大事なことですが、社長がゼロから身につけることではありません。
また、面倒な事務作業を依頼すると、社員に嫌な顔をされるからといって「俺も手伝うから」と言ってしまう社長。
社長には社長の仕事があります。
社長の仕事は経営をすることです。
社長は社長にしかできない仕事を担っているからこそ、社員より高い報酬を得られるのです。
社員の仕事に対して感謝の気持ちで接することと、社長の仕事を後回しにして社員の機嫌をとることとは、まったくの別物です。
責任に見合った報酬をとらないと?
そして、社員の目を気にして役員報酬を十分に取らないこと。
社長の仕事が経営することならば、時として物理的に暇に見られます。
暇そうにしているのに「役員報酬をたくさん取ると社員にどう思われるのかな?」を気にする社長は、経営をしていない社長です。
会社で責任を取れるのは、社長だけです。
その責任に見合った報酬を堂々と取るべきです。
もちろん、社長の仕事である経営を全うして。
また、社員の目を気にして役員報酬を抑えている社長に限って、公私混同して経費を使いまくっています。
理想的なのは、社長が経営者たる仕事をして会社を成長させ、十二分に役員報酬を取ること。
そして、公明正大に経費を使うことです。
社員の目は、多額の役員報酬よりも、なんでも経費で落とそうとする社長のせこさに向いているはずです。
まだまだ挙げたらキリがありません。
こうあるべきよりこうならないように、私自身も気をつけたいものです。
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