どうやって儲けているの?
「この店はどうやって儲けているのだろうか?」
皆さんも街中を歩きながら、こんな感想を持ったことはないでしょうか。長年同じ場所にあるけど、お客様が入っているのを見たことがない…というお店です。例えば、入り組んだ場所にあるこじんまりした文房具店やスポーツ用品店。店内が雑然として古びたハンコ屋。在庫だらけの高級加工食品店や、住宅街にある高級料理店などなど…
しかも、どの店もなぜか老舗と呼ばれるくらい、長―く商売をされている様子。世の中には本当に不思議なお店があります。私自身もさまざまな商売の形を見てきて、「なるほど!そんなビジネスモデルなのか!」と思ったことは少なくありません。
で、そんな不思議なお店には、必ず儲かる仕組みが存在します。冒頭に挙げたいくつかの店舗にはどんな仕組みがあるのでしょうか。ご存じの方も多いと思いますが、少し種明かしをしてみたいと思います。ただし、答えは一つではありません。数ある仕組みの一つとして見ていただければ幸いです。
まず、文房具店やスポーツ店。店頭で購入しているお客様だけでは当然成り立ちません。どうやっているのか。答えの一つは「大口の取引先」を持っていることです。小中高など学校と長年独占的な取引をしているお店が多いですね。
そしてハンコ屋は、役所や警察など公的機関との取引、年度替わりに学生の需要などがあり、そこで大半の売上をつくります。在庫が多い食品店は、「通販」が主な販売チャネルで、店舗を倉庫代わりに使っています。住宅街にある高級料理店は、実は「料理教室やワイン教室」がメインの収入源。
聞いてみれば「なるほど…」となる一方で、少し考えれば誰でも発想できるような気がしませんか。そうです。この、「どうやって儲けているのかわからないお店」には、商売を上手に長く続けるコツが相当詰まっているのです。
この場所じゃ…とか、この商材では…とか、今時…などの固定観念があると、すぐに商売は頭打ちになります。真正面から取り組むのも悪くありませんが、自社独自の儲かる仕組み、例えば通常では切り開けない流通ルートや取引先を開拓したり、商品そのものではなく、自社が持つノウハウを提供するスクールを開設したりと、やり方は山ほどあります。
経営者の皆さん。コロナ禍の今こそ、「新たな儲かる仕組みを考える」いい機会です。関係者やパートナーを交えながら、安心安全ポジティブな場を作りつつ、普段ならバカバカしくて言えないアイデアもどんどん出していきましょう。思わぬ名案はこんな時に生まれます。
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