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二代目経営者こそ株価を10倍にして存在感を示せ!

SPECIAL

銀行活用で新規開拓コンサルタント

株式会社結コンサルティング

代表取締役 

銀行活用で新規開拓の仕組みづくりを行うスペシャリスト。31年間の銀行員経験で、法人4,000社以上を担当、審査部担当者としての企業審査は1,000社超の実績を誇る金融のプロフェショナル。
売上が倍増した雑貨メーカー、バックメーカー、新事業を立ち上げた化粧品メーカー、更には海外進出に成功した事例など、累計で100社以上の会社を成功に導いた実績を持つ。

「親から経営を引き継いで3年が経過し、古参役員・従業員の協力もあり、二代目としてはトラブルもなく経営できています。ただし、これまで親がやってきたことの延長線上に過ぎず、私としては物足りなく感じています。これから独自色を出して経営を変えていきたいのですが、何か注意すべきことはありますか?」とある精密機器製造業の二代目経営者の方からのご相談です。

最近、高度成長期に起業された経営者の方がご高齢となり、二代目経営者の方への引き継ぎが多く、引き継ぎにかかるご相談が多くなってきています。

ご相談の多い順で言うと次のようになります。
①「引き継ぎ後、問題が多発して困っている。どのように対応すれば良いのか?」
②「どのようにして二代目に引き継げば良いのか?」
③「引き継ぎはうまくいったのだが、二代目として独自色を出すにはどうすれば良いか?」

この二代目経営者の方の場合は、③で数的には少ないのですが、二代目経営者としてのやる気が大きく影響されるご相談ですので、非常に重要な事柄なので慎重かつ大胆な対応が求められます。

まず、あなたが二代目経営者としての独自色はどのようなものを考えていて、なぜそれを実現したいのかが明確になっていなければなりません。そして、それを実現することで会社がどのようになり、どのような未来が待っているのかをきちんと説明する必要があります。

そして、古参の役員・従業員に、あなたがやることを納得してもらえなければ、何も前には進まないのです。いくら経営者として命令したところで、腹落ちしないことについては協力が得られません。

あなたが二代目経営者として独自色を打ち出すのであれば、結果として株価が10倍になるようにしてください。贈与や相続での対応ではありませんので、純資産価額方式で結構です。」と私からこの二代目経営者の方には回答を差し上げました。

<ご参考 国税局HPより>
第1節 株式及び出資(純資産価額)https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/sisan/hyoka_new/08/04.htm

No.4638 取引相場のない株式の評価https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hyoka/4638.htm

「えっ、株価10倍ですか・・・」と驚かれていましたが、このゴール設定が重要なのです。
というのも、独自色を打ち出したいと考えられていた施策が「顧客満足度を上げて○○○」とか「従業員の働く環境を改善して□□□」というような柔らかい施策が中心だったのです。

よりよい会社にしたいという熱い思いがあることは十分わかるのですが、それをどのように実践すればよいのか、上司は実施状況や能力をどのように評価するのか、などあいまいなことが多過ぎます。これでは、二代目経営者として独自色を打ち出せば打ち出すほど、社内が混乱するだけで意味がありません。

「顧客満足度を上げて○○○」とか「従業員の働く環境を改善して□□□」を施策として実施させたいのであれば、「株価10倍にするために顧客満足度を上げて○○○」、「株価10倍にするために従業員の働く環境を改善して□□□」とし、そのためにどのようなことをしていけばいいのかをきちんと考えていくべきなのです。

このように「株価10倍にするために」という枕詞をつけるだけで、柔らかい施策であっても具体的にどのようにすればいいのかイメージしやすくなり、役員や従業員と議論することも可能になるのです。 

また、一般的な「前年比20%増加」のように、従来の延長線上ではとても達成できない目標を掲げることで、経営者の本気度を伝えることもできますし、いい意味で役員や従業員の危機感を煽ることもできるのです。

何よりも、二代目経営者として独自色を出すために、どのような施策を打ち出すべきなのかが具体的で明確になります。これまで、簡単に柔らかく考えていたものが、とてもそれでは目標である「株価10倍」が達成できませんので、具体的にどのような施策を実施するのかを示さねばならないのです。

「株価10倍にするために顧客満足度を上げて値引きを減らし利益率を○%向上する」、「株価10倍にするために従業員の働く環境を改善して中途採用者の定着率を□%向上する」などが考えられますし、その具体策を決定・実施していくことになります。

そもそも何年で株価を10倍にするのかを決めれば、具体策の優先順位や期限が明確になり、全社一丸となって実施していくことが可能となります。

繰り返しになりますが、あなたが二代目経営者として独自色を打ち出すのであれば、結果として株価を10倍にするために、具体的にどのような施策を実施するのかを役員や従業員に示してください。

「株価10倍」を目標にすることで、経営者としての本気度が伝わりますし、役員や従業員の協力が得やすくなります。もちろん、お題目だけで内容がスカスカでは意味がありません。きちんと具体的な施策に落とし込んだ経営計画書を作り上げてください。

そして、経営計画策定時には、あなたが経営者として方針を決定し、それを従業員に実践してもらい、結果については経営者であるあなたが全ての責任を負うこと。従業員の責任は、あくまで経営方針に基づいて実践をしたか否かだけであることを前提にしてください。

このように混沌とした世の中ですので、一度示した経営計画に固執せずトライ&エラーを繰り返すことで、ゴールへの道を探っていきましょう。無駄なことは何もありません。すべて、経営者であるあなたや役員・従業員、そして会社の成長の糧になります。

あなたが経営者として独自色を出し、良いと考えることにどんどんトライしてください。「株価10倍」達成というゴールに全社員のエネルギーを集中させ、あなたが先頭に立って挑んでゆくのです。真の経営者としての醍醐味を味わい尽くしていただくために、私も伴走させていただきます。

 

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