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『雑木林に住む』(猫編)

SPECIAL

住宅・工務店コンサルタント

株式会社 家づくりの玉手箱

代表取締役 

住宅・工務店コンサルタント 。規格住宅を高付加価値化させ、選ばれる工務店となる独自の展開手法「シンボルハウス戦略」を指導する第一人者。
営業マンとして自分が欲しいと思わない住まいをお客様にお勧めする仕事に疑問を持ち、ある工務店でどうしても家を建てたくて転職、鹿児島へ 。15年間で173棟の住まいづくりをすまい手目線で担当。そこから編み出された、選ばれる工務店となる具体戦略を、悩める中小住宅会社ごとに実務指導中。

理解されにくかった『コンセプト』

 

自宅を建てた頃、新築を計画されているお客様に『雑木林に住む』というコンセプトで住まいの提案をしていました。これは、決して特別なケースに限ったことではなく、全てのお客様に対しての提案でした。全国的にはあまり知られていないようですが、鹿児島市内は意外と土地の相場水準が高く、住宅が密集した小さな敷地でのご計画も多くを占めていましたので、『雑木林に住む』と言ってもにわかにはご理解いただけないことがしょっちゅうでした。30坪や40坪代の敷地で「雑木林もクソもないだろう」とご立腹になる殿方も少なからずいらっしゃいました。

当時、正直自身でも「そうは言っても、小さい土地では無理や」と思っていました。しかし、自宅を建てて20年を経た現在では「小さい土地でも条件が整えばそれなりに雑木林になる。土地が大きくないからこそいっそう雑木林に価値がある」という感覚になりました。今回、撮りためた動画を見ていて、改めてそう思いました。

『雑木林』のネコたち

 

家の中から撮った動画の多くには、動物が写っているものがありました。動物の姿や動きを撮りたいから写真ではなく動画だったのだろうと思いますが、主に鹿児島を離れた娘たちにSNSで見せるためのものでした。だから、撮り方も適当ですし、音声には様々な日常の音や声が入り混じっています。(ということで、以下の動画では音声NGなものは無音にしてあります)

今回はその中でもよく見かける近所のネコたちが登場するものばかりです。雄弁に『雑木林に住むこと』を語ってくれている気がします。ネコ好きな方はどうぞ。画質イマイチなのもありますが。

 

※動画右下のアイコンをタップしていただくと全画面表示になります。

 

↑木漏れ陽で昼寝するネコ。木陰にだんだんと陽があたってくると、次の場所に移動していきます

 

↑ネコの遊び場になっている自宅の庭(追いかけっこの末かくれる場所となっているようです※閲覧注意:ネコがおしっこします)

 

↑寒くなるにつれて帰宅後のボルボは足あとだらけに。しばらく暖かいボンネットの上が定位置になってきます

 

↑ネコの散歩ルート。人間より多くのネコが自宅の外階段を利用しているようです

 

↑興味津々で家の中を覗きこむネコ。この勝手口にはいろいろ食べ物が置いてあるからかもしれません

 

↑カーポートの上にある家庭菜園の下もネコたちに人気のお昼寝場所です。不思議にどのネコも位置と向きがいつもこの感じです。公園にある「あずまや」にあるベンチみたいなものです

 

↑「目覚めているネコ」はたいていココに座って道ゆく人を眺めています。そして、脱出ルートも決まってココです

 

↑意地悪をして、植木鉢でいつもの脱出ルートをふさいでみました。それでもやっぱり脱出ルートはココがいいみたいです

 

↑どうやってココまで上がってくるのかは分かりませんが、普通にいつも2階のデッキのカウンターに座っています

 

 

『生命力』を感じる住まい

 

こうして見てみると、シンケン時代に社長が言われていた『雑木林に住む』というのは単に「木に囲まれて暮らす」というだけではなく、その木がもたらす光や風や音。雑木林がそこにあることで集まってくる様々な「生きもの」と、彼らをも「包括」した日常感覚であったのかなと思えてきました。

 

 

自宅の敷地は50坪少ししかありません。ありませんが、広さを超えた『雑木林』感や、様々な生きものによる『自然』の中での気配が季節とともにやってくるのです。そしてそれが、家の中に居るのに感じられるところが「妙味」なのです。

 

 

『雑木林に住む』(鳥編) につづく

 

 

 

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