アップグレードされた新時代ビジネスに「営業マン」は必要か?〜其の2〜 テスラ車の事例より
妻「まだ買い替える必要はないけど、次に買う車はできたらこれがいいかな。」
私「おー、ハイブリッドでもなく100%の電気自動車を検討する日がもう来たかあ。」
先週のある日、妻にこの電気自動車について書かれたあるWEBサイトの考察コラムを見せられました。実は私、車の免許を持っておらず、運転するのは妻、買うのは私・・・が、我が家の構図です(笑)。
妻「ポチッとするだけで買える!」
私「えっ!?そうなの?」
ご存じの方も多いかと思いますが、これは話題のあの ”テスラ” のことです。そのコラムにはなんと書かれていたのか?。ご興味のある方、車好きの方はググってみられたら出てくるかと思いますので、詳しくはそこでお読みいただければと思います。
タイトルは『生粋のエンジン好きが、テスラ「モデル3」をポチって見えてきたこと』〜フューチャーモビリティの現在地〜
そして、本文の冒頭にはまずこう続きました。
「この人生において、よもやクルマをワンクリックで“買う”日が来るとは思いもしなかった。」
「思い悩んだ末に、クルマをウェブサイトからポチっと注文してしまったのだ。注文したのは、テスラの電気自動車(EV)「モデル3」。」
「テスラのクルマを購入するには、原則として店舗ではなく、公式サイトからオンラインで注文することになる。」
「クルマは店舗を訪れて購入するという従来の常識からすれば、それだけでも新鮮な体験だった。」
(テスラECショッピングページ クレジットカード・銀行振込・現金・ローンから選べる)
車の免許すら持っていない私がテスラを詳しく紹介してもキリがなく、詳しくご存じの方も多いかと思いますので細かくは省きますが、今テスラの株価は、創業から20倍になったと言われていますよね。
この考察コラムにありましたが、テスラは自動運転技術をいち早く導入していたり、車本体もソフトウェアをアップデートすることで進化したり、まるでスマートフォンのようだとも言われています。
そしてこのエンジン好きの筆者がテスラを購入する決め手となった、ユーグレナ副社長からのひと言が書いていて、これは確かになかなか衝撃なひと言でした。
「都心で(嗜好品としての)クルマを所有するにしても、これからはガソリンを大量に消費する行為が『恥ずかしいこと』になる。そんなことをしているのは“ダサい人”になる時代が来ると思います」
・・・クルマを選ぶ基準のひとつとしてサステイナビリティを強く意識する時代が真に訪れつつあるのだと。
今イギリスで開かれている、COP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)では、環境破壊、自然破壊を食い止めるために国際社会がどう対策をとるかが話し合われていますが、車に限って言うと、日本もそうですし、主要先進国が2030年以降、ガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁止する方針を打ち出し始めており、あのBMWでも2030年にはEV車の比率を全体の50%にすると発表しました。その動きは本当に急加速しています。
今後の経済および消費は、このような世界情勢についても否が応でもしっかりと企業・個人が考え、進めていかねばならない時代ですし、コロナ禍によって世の中が ”ダウングレード” したのではなく、IT・AI・DX・ECをもっともっと活用するように ”アップグレード” された社会になったと言っても過言ではないでしょう。
また、これからの消費は単なる生活のための消費ではなく、コロナ禍以降の消費者が見る目は環境問題だけに限らずですが、ますます厳しい視点が注がれていくと考えるべきでしょう。
では、何を見られるのか?
どんな企業か?どんな考えで取り組まれていて、どんな経営ビジョンを持った社長なのか?
それらの考えや理念が、しっかりと表されたブランドや製品なのか?
自社ブランドの世界観から生み出される製品や、その機能にまで落とし込まれてこそ、テスラのように何百万円の車でさえも「ポチッと買ってもらえる」世界を作ることが出来る。
もちろん「言うは易し、行うが難し」ですが、どんな会社でもできること、小さくても取り組めることはあるはずです。
そして、このような新時代のビジネスに「営業マン」は本当に必要なのか?
言い換えれば、営業せずとも買ってもらえるようになるために・・・、ECだけでも完結させるために・・・どうあるべきなのだろうか?と、考えてはみませんか?
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