「ファイトー、〇〇」な感じのSDGsの取り組み方
「ファイトー、〇〇!」で、知る人ぞ知る某ドリンク剤。私も眠くて仕方ない昼下がりにときどきお世話になります。このドリンクにゼリータイプが登場しているのをご存知でしょうか。ネーミングもわかりやすく「〇〇〇〇ゼリー」。
蓋をひねって飲み口から吸引するタイプのゼリー。日常生活の疲労回復に貢献する、とか。このシリーズに「長期保存用」が登場して、想定を超える勢いで売れているという記事が、先日の日経新聞に掲載されていました。それも「災害時の避難所で不足しがちな水分を補給」するための非常食品が開発コンセプトであったと。
この記事によると「このところ続く災害を見聞きするたび、当社でも何かできることはないかと考えた。当初は、広く防災関連事業を検討していた」とのこと。
ところが、被災地の避難生活やボランティアの話しを聞くほどに、避難所生活では水分が不足することが分かり、ゼリーに仕上げることを決めたとか。その後、災害用品としての「長期保存」の技術を持つ業者を探し当て、製品化に至った、という内容です。
ここのところ「バックキャスト」という言葉を聞くことが多くなりました。未来のある地点のあるべき姿を念頭において、やるべきことを考え、必要な資源をあとから調達して構想を実現する方法です。
ゴールを決めれば、従来の制約を超えた方法が見えてくる。
過去や現在の制約から考えると、飛躍的な商品開発は覚束ない。
「バックキャスト」はSDGsの専売特許ではありませんが、中核となるコンセプトの一つです。そして、それは、社会課題を本業に取り込みながら、利益を出すビジネスを生み出す発想のガイドラインともなります。
先述の「〇〇〇〇ゼリー 長期保存用」の開発も一つの事例と言えます。
SDGsや社会課題の解決の話を始めると、多くの経営者、そしてビジネスパーソンは単純に、持ち出しの社会貢献を思い浮かべます。そして「儲からんからな〜」と思って、二の足を踏む。
SDGsが普及して社会貢献活動とほぼ同次元で語られるようになったために、その傾向は以前より強くなっているようにも感じます。
特に地方創生の文脈で語られるSDGsは、背景にある儲けの匂いが素人目にはわかりません。だからなおさら社会貢献的に映ります。こちらのほうがマスコミに取り上げられやすいので、勢いSDGsのイメージは社会貢献に寄っていきます。
そんな現状はさておき、心ある経営者の方は、SDGsの本質を理解して、自社の事業にどう役立てるか、自社の将来ビジョンにどう反映させるかという観点で取り組んでおられます。
弊社は中小企業支援という観点で、その活動を支援しています。
10月20日、21日の両日にわたって日本コンサルティング推進機構主催による「コンサルEXPO」が開催されます。参加無料のオンライン開催です。ここで弊社の活動も紹介させていただきます。
お申し込みはこちら→https://www.jcpo.jp/ex2021aut1
「ファイトー、〇〇」な感じで、つまり、本業に社会課題の解決を取り込むという意思で、SDGsに取り組みたい中小企業のみなさま、ご来場をお待ちしています。
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