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決断を早くする方法

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

「社長は常に忙しい」これは今さら言うまでもなく、ごく当たり前のことだと思います。私も一応アパレル小売店で社長業をやっており、さらにコンサル会社の方でもあらゆる業種の社長の皆さんと関わっている経験から、社長の忙しさはわかっている方だと思います。

で、コンサル会社の方では、大半の場合月1回、社長と時間を合わせるためにスケジュール調整をするのですが、これが困難を極めることがあります。お互いの時間がなかなか合わない。結局落としどころがなく、翌月に回さざるを得ないことも多々あります。

まあ、これは仕方がない部分もあるのですが、ただ少しだけ気にあることがあります。あくまでこちらの感覚ですが、どうも日程を決めたくない、避けているような方が中にはいらっしゃるのです。スケジュールがまったく空いていないのではなく、入れたくない?ような印象です(私が嫌がられているのかもしれませんが)。

優先順位が低いと言ったらそれまでですが、先方から依頼されている場合でも同様の経験があり、一体なぜ‥と思うこともあります。

私の個人的な見解として誤解を恐れずに言えば、クライアントや取引先等でも、日程調整がなかなか進まない先は他の決断も総じて「遅い」印象で、さらにはやりとりのレスポンスも「遅い」ことも多く、もっと言えば、業績も芳しくないような…傾向があります。

もちろん例外もありますが、日程調整を含め、決断のスピードはすべてにおいて影響を与えているな…と感じている次第です。だからと言って、無理やり何も考えず闇雲に決めてしまうのは論外です。「決断のスピード」と「事の成否」は相関関係であり、因果関係ではありません。

要は決断スピードが早かったとしても、必ずしも成功に結び付くわけではないということです。ただし、先述のように会社の業績と決断スピードは相関します(ややこしいですが)。したがって、習慣として「早い決断」の数を積み上げることができれば、業績が上向いていく可能性は飛躍的に高まるのです。

決断を早くするメリットはさまざまです。先行者利益はもちろん、早めの失敗をすることでダメージの最小化、失敗の蓄積による成功確率の増加など、多くのご利益を生み出します。

翻って、決断が早い人の共通点は何だと思いますか? それは自分の「あり方」がはっきりとしている人です。「あり方」とは自分のミッション(使命感を持ってやること)やビジョン(理想の姿)、バリュー(行動基準)などで構成された、自身の価値観を体系化したものです。

さて、経営者の皆さん。自分自身の「あり方」は明確になっていますか。確かに「あり方」を言語化するための時間や労力は掛かります。しかしながら、出来上がればその何倍もの効果が確実に得られます。ぜひ、一人でもできる人は一人で、あるいは二人三脚で我々のようなパートナーと組んでやりたい方は共同作業で、自身の「あり方」を言語化しましょう。その効果に驚かれるはずです。

 

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