居心地の悪さから得るもの
皆さんは最近、自分にとって居心地が悪い場所、具体的には、周りのレベルが高くて自分が劣等感を抱くような場所に“あえて”身を置いているでしょうか? 多くの人にとって、今、当たり前に生活している領域は、大部分がコンフォートゾーン(快適な空間)になっていると考えられます。
コンフォートゾーンに居続けることが悪いことではありません。ただ、もしあなたがもっと成長を望むのであれば、コンフォートゾーンの外に行く必要があるでしょう。自分の知識や経験が通用しない「未知の領域」に足を踏み入れることで、間違いなく成長は促進されます。
私自身、現状の仕事や生活を続ける一方で、常に新しいことに挑戦しています。アパレル店舗の販売員から経営者、中小企業診断士やコンサルタントへのステージチェンジ、新たなコンサルノウハウの習得のための講座、コミュニティへの参加など‥
毎年のように新たなことを始めると、大抵の場合、最初はものすごく「居心地が悪い」という感覚を持ちます。そしてものすごい劣等感。誰もができる人で、自分だけが全くダメな人間になった感覚です。
これはどんなに回数を重ねても、なかなか慣れないもので、最初はずいぶんと凹みます(表面上は何とか取り繕ってますが)。さすがに今回はダメかも…と思ったことも一度や二度ではありません。
私がそれでも未知の領域に足を踏み入れるのはなぜか。それは自分が成長するのも一つです。しかし一番の理由は、新たな人とのつながりができ、確実に「視野」が広がるからです。
「視野」は「可能性」と同義だと私は考えています。つまり、今のままの延長線上で行けば見えなかった景色がブワッと眼前に広がる。考えもしなかった今後の方向性が現れてくるのです。
快適で安定した生活を否定するわけでは決してありません。ただ、私の価値観としては、見えすぎている未来に魅力はなく、何歳になっても未知の領域にチャレンジできる自分でありたいと思っています。
翻って、自分自身で事業を興す経営者にとって、未知の領域にチャレンジすること、それは必須の資質だと私は考えます。なぜならば、私が常にお伝えしている経営者の一番の仕事が「将来をつくること」だからです。
現在の延長線上にある姿は、惰性の産物だと私は思います。つまり経営者は、自ら可能性を切り開き、決断し、将来をつくりあげてこそ本来の仕事を全うしていると言えるのです。
経営者の皆さん。コンフォートゾーンに居座っていないでしょうか。もしそう感じたら、ぜひ小さくてもいいので未知の領域にチャレンジしてみてください。必ず視野が広がり、思ってもいない可能性を感じることができます。
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