「情報発信戦略」とDXとの関係性―「どーでもいい話」の2重構造と真骨頂を利用する―
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が大流行しています。
DXの意味を調べてみると次のように書かれていました。
― 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。それによって企業として安定した収益を得られるような仕組みを作ること―
これを読むと何やらややこしいし難しいですね。
顧客や社会ニーズを基に・・と書かれているところを見ると、どうやらマーケティング的な考え方とも関連がありそうです。それをもとにして、「製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革させる・・」というのですから、企業活動全般にわたって影響を及ぼす考え方のようです。
おそらく、企業活動の企画段階から製造や営業、販売にわたってDXは深く関係していくのでしょう。当然、決済、業務記録、業績データの作成にまで大きく影響するものと思われます。企業活動全般に関係するDXについては、当然今後も進化を止めないのではないでしょうか。
さてそんな中、早速ですが、私の専門とする「情報発信(アウトプット)」は、DXとどのように関連づければいいのでしょう。
まず、経営者が発信しようとするコンテンツ、即ち情報の中身を考え吟味し決めるのは経営者自身に属するものです。
ここにおいては、DXの出番はまだありません。
このコンテンツが固まったとき、それをどう発信するか、どう展開させるかという場面において、DXの活躍の場が表に現れるのではないかと思われます。
ただ、ここではDXと経営者の行なう「情報発信(アウトプット)」の関係を、ビジネスを切り口として正面から取り上げるのではなく、少し横にズラした方向から考えてみたいと思います。
以前にもご紹介したと思いますが、私は、このコラム以外に自社のHP(ホームページ)に毎日ブログを書き続けています。もう15年くらい書いていますので、ネタが見つからないときは苦労します。というのは、ブログといっても一応ビジネス系の話題を基本的には提供したいと思っていますので、テーマがどうしても限られるのです。
そのため、ときどきはプライベートな話題を書くこともあります。そんな中でさらに、たまに「どーでもいい話シリーズ」というテーマで書くことがあるのです。
この「どーでもいい話シリーズ」というのは、本当に「どーでもいい話」を持ってきて提供していますので、自分では「軽い読み物」或いはエッセーという位置づけだと思っています。
ちょっと振り返ってみたところ、あるときは
「マウントを獲ろうとすることの愚かさ」といってテーマで、男性社会では実につまらないことでマウントを獲ろうとする傾向があるが、そんなのは女性から見れば、全くどーでもいいことであり、滑稽ですらある、といった内容のことを書きました。ただここまでは「どーでもいい話」のさわりであり、ここからが本当に「どーでもいい話」になります。
そもそも、このくだらないマウントなど獲ろうとしない、飄々とした姿こそが女性にモテるコツではないか、そこのところになかなか気づけない男どもは実に愚かである、といった内容のことを書いたのです。
マウントを獲ろうとする困った男たちという、やや社会的なテーマから、女性にモテるには、という実にプライベートなテーマに移っていったわけです。
これなどは「どーでもいい話」の2重構造と言っていいのではないでしょうか。
もう一つの「どーでもいい話」は、顔のしわに一喜一憂するわが家の女性陣を見て、私がアドバイスをした話です。
「しわを作らないなんて簡単なことだ。」という私に、珍しくわが家の女どもが真剣に「そのコツを聞きたい」というので教えてやりました。
それは、周りに気づかれないくらいに、ちょっとずつちょっとずつ太っていけば、内側からの肉の圧力で、皮膚が押されて伸びることでしわは目立たなくなる、というかねてからの私の自説でした。
しかし、それを伝えたところ、全く無視されたばかりかしばらく口もきいてもらえなくなった、というエピソードを書いたものです。
まあこれなど「どーでもいい話」の真骨頂といってもいいのではないでしょうか。
本当に「どーでもいい話」を紹介させていただき失礼しました。こういった、「どーでもいい話」を含めて、日々の「情報発信(アウトプット)」を行なっているのです。しかし、よく考えてみたのですが、この「どーでもいい話」も、少し時間をおいて振り返ってみると、多少味のある面白いエピソードになっているのではないか、ということなのです。
つまり冒頭のDXの説明は、もちろんビジネスを真ん中においた真面目な考え方について解説したものです。
しかし私の考えは、経営者のキャラクターなどを伝える個人的な「情報発信(アウトプット)」においても、その使い方によっては世間の面白い反応が得られるのではないか、ということなのです。
何もDXをビジネスの分野のみに当てはめて、硬く考えすぎることはありません。
社長のキャラクターを含めた独自性の強い「情報発信(アウトプット)」にも積極的にDXを利用することで、新たな企業文化の育成とそのアピールに貢献するかも知れないのです。
いかがでしょうか。今回はかなり強引にDXに結びつけたかもしれませんね。
いずれにしてもDXは、技術的側面が強い考え方だと思いますので、それをいかに高度にかつ柔軟に利用していくのか、というテーマを経営者は考えていくべきではないでしょうか。
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