前例踏襲時代から「ゼロ」から「イチ」を生み出す時代のマネジメントとは?
これまでの時代は、前年踏襲型である程度の売上や業績は確保できました。
しかし、これからは「知識産業社会」と言われており、時代変化が激しく未来予測が困難な社会に移り変わりつつあります。
このような時代を
・Volatility(変動制)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexitv(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取って「VUCA時代」と言い、若手も、経営者もみんなで意欲的に仕事に向き合い、知恵を絞ることが必要となります。
そして、この知識産業においては、その知恵や創造性こそが唯一最大の競争力であり、これは制度やマニュアルで生み出せるものではなく、個々の社員が意欲を持ち、能動的に仕事に向き合うことでしか発揮されません。
マネジメントにおいても、これまではマニュアル通りに迅速に実行することが求められ、マネジメントはミスが出ないように「管理」するという意味合いが強い時代でした。
しかし、これからの時代のマネジメントは、社員が意欲を持ち、「知恵」や「創造性」をいかんなく発揮するための「環境作り」や「サポート」が重要な時代に変わります。
それでは、どのようにすれば社員が能動的に知恵やアイデアを出し合い、創造性を発揮することができるようになるのでしょうか?
そこには、マネジメントにおける下記の4つの要素が重要となります。
1.組織環境
組織のメンバー、一人ひとりが発言しやすい環境を作り、恥ずかしい発言をしても叱責されないような「心理的安全性」が確保された環境作りが重要です。
社員のどんな稚拙な発言でも、リーダーは発言してくれたことに感謝を示し、否定ではなく「受け入れる」ことを前提に話しを聴く姿勢が重要です。
2.発言機会の確保
幾ら、メンバーがアイデアを持っていても、それを発言や提言ができる機会が無ければ、「創造性」は発揮されません。
ミーティングで、リーダーの独演会になっていたり、決まったメンバーだけ発言するような「場」であれば、いつまで経っても主体的で創造的なメンバーの発言は生まれないでしょう。
会議の場でも、全員が発言する機会を故意に作るなどの進行の仕方も必要であり、BGMや茶菓を用意して、何でも言いやすい会議の「場」作りも一案です。
3.成長支援
現状に対するあきらめや、現状維持を望むメンバーにとっては、自発的な発言などの必要性は感じず、当たり障りなく、言われた業務だけをこなすだけに留まってしまいます。
成長する喜びや、自身の成長により、顧客や組織へ貢献をやりがいにする動機付けが必要です。
そして、昨日まで大人しかった社員が、急に人が変ったように発言をするようになることは不可能です。
自己表現できるようなリーダーの支援も重要です。
4.パーパス・理念共有
「自分が何のためにこの仕事をしているか」といった、自身のパーパス(存在意義)、「軸」や「信念」を持っているかによって、仕事に向き合う使命感は大きく変ります。
そのパーパスが、企業理念の実現に繋がり、より良い社会の発展に寄与する喜びや実感が得られれば、社員は能動的に行動するようになるでしょう。
それには、リーダーは「この仕事は顧客のどんな喜びやしあわせに貢献するのか」といった、目的ベースの声掛けやマネジメントをすることが必要であり、それが、社員の共感やコミットメントに繋がります。
このような要素を鑑みてリーダーはマネジメントをすることが重要であり、それを束ねる考え方が「ホスピタリティ」です。
ホスピタリティは「相手への貢献で得られる自身の喜び」を意味しており、メンバー同士のお互いの思いやりや尊重を通じて、自分の存在意義、承認欲求を満たします。
従って、組織内にホスピタリティが醸成されると、組織内の良好な関係性の中で、メンバーは「尊重」や「承認」といった「満たされた心中」で、主体性や創造力を発揮することを可能にします。
あなたの会社では、「ゼロ」から「イチ」にするマネジメントができていますか?
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