「脱 下請」今から準備しておきたいコロナ後の世界
「下請からの脱却は、経営者である私がきちんと覚悟を決めればできると思えてきたのですが、その先、会社の未来のカタチが全く描き切れません。
簡単な売り上げと利益の推移表などを社内で共有していただけです。そこからさらに進めて経営計画書、なんてとてもつくれそうにありません。経営計画書がなくても「脱 下請」は可能なんでしょうか?」──とある経営者の方からのご相談です。
結論から申し上げると、初めのうちは簡単なものでいいので、とにかく作ってください!
経営計画書は、コロナ後の世界をどう航海していくか、の指針になるものです。
経営計画書の話になると、途端に声が小さくなる経営者の方が多いのには本当に残念な気持ちになります。
あえて「脱 下請」を選択し、自分でオールを漕いでいくのですから、経営者のあなたが目指す経営をどのように行なっていくのか、きちんと文書にして社員の皆さんにも共有してください。
初めのうちは、簡便なもので構いません。
とはいっても、これまで経営計画書を一度も作成したことがなければ、これを作成する負担感は大きいのも事実です。
私が銀行員時代には、社長と2人、会議室に籠って初めての経営計画書の按分を作成するお手伝いもさせていただきました。
お手伝いさせていただくと、初めは気の進まなかった社長が、
「髙窪さん、やり方を教えてくれてありがとう。これで、私が目指す会社へステップアップすることがホップ・ステップ・ジャンプでできそうだよ。」と喜んでいただけるのですが・・・
私からは「社長!半期・四半期毎に経過報告をしにきてくださいね。もし、計画通りにいかないことがあっても、経営計画書はきちんとつかって、その時々で修正してくださいね。」と社長には必ずお願いしていました。
好調な時はいいのですが、そうでなくなると・・・
経営計画書だからといって、何も大上段に振りかぶる必要は全くありません。
あくまで、あなたの会社が立派な会社に成長するために必要な項目に的を絞り、対応していかれてください。
これまで経営計画書を作成されたことがなければ、計画期間中にやるべきことを一項目だけで十分だと思います。総花的に項目数を増やすのではなく、今一番対応しなければならない項目とすることで社員の理解も得られやすいのではないでしょうか?
気をつけていただきたいのが、経営計画書は作っておしまいではありません。
経営計画書は経営者のあなたが考える立派な会社を作るための道具なのです。
経営者としてワクワクしてきませんか?
いままで、下請中心で計画書などを作ろうものなら、そんなに利益がでるのならもっと安くしてくれ・・・
などと、大口受注先毎に異なる決算書の見込みを提出していることもあるかもしれません。
もう、そんな無意味な対応はする必要はありません。
あなたが先頭に立って、会社の売り上げを作り上げるとともに、必要な利益を出していくことが可能になります。
色々な背景や状況があり、今までは下請に甘んじざるをえなかったとしても、これから先、せっかく「脱 下請」を目指すのであれば、経営者のあなたが本当にやりたい仕事をやってみませんか?
あんなこともこんなことも、工夫すればできるんじゃないか?
これを効率化すれば利益率の大幅向上間違いなしでは?
ゴルフ場でご一緒した経営者の方が、うちの商品について興味をしめしていたよな?
などなど、アンテナを高くするとどんどん入ってくる情報が多くなってくるのが実感できると思います。
これまでのような閉塞感ではなく、開放感でのビジネス展開を是非ともお考えください。
例えば、取引銀行の支店長全員を来賓として、ホテルで全社員を相手にあなたが経営計画書発表会としてみるのはいかがでしょうか?
弊社では、「銀行のネットワークを最大限に活用する営業紹介の仕組みづくり」に特化しコンサルティングさせていただいています。
社会インフラでもある銀行のネットワークを活用したビジネスマッチングで、営業担当者がいなくても新規取引先が自動的に増やせる仕組みづくりを一緒にしませんか?
「売り手よし」、「買い手よし」、「世間よし」という、「三方よし」の経営をご一緒に実現させましょう!
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