生き残る会社が重視すること
ウィズコロナ時代が2年目に突入し、どんな業種業態であっても少なからず今までの経営のやり方を見直さざるを得ない局面になってきました。
ここ最近、強く感じるのは、どの業種業態であっても、全てが軒並み「良い」とか「悪い」というわけではない…ということです。
どんなに厳しい経営環境下であったとしても、社長が財務を判断の基軸として持っている会社は、本当に「強い」という現実です。
その上で、これからの厳しい経営環境下を生き抜いていくためにも、今一度、深く、そして真剣に、何度も何度も考えてもらいたいことがあります。それは、具体的に下記の3つです。
1つ目は、「現金を厚めにもつこと」、そして、2つ目は、「流血(赤字)があれば、直ちに止血すること」、最後に3点目は、「時流に抗わないで、逆に乗る」です。
細かいことを言えば、他にも考えるべきことや、やるべき打ち手は多々あります。
ですが、一番大切な「基本的な心得」として、特に、今お伝えした3つの考え方は絶対的に外せません。
この3つの考え方を本当の意味で理解して、実際に行動レベルに移せているかで未来が変わってきます。
なぜなら、アタマで分かっているのと、実際に行動に移せるかどうかは、別次元の話だからです。
もっというと、この3つの考え方の中で最も難しいのは、言うまでもなく 「止血」です。
アタマではわかっていても、心情的に決められない、その結果、毎月多額の赤字が流血していく。結果的に資金が不足するので、月を追うごとに借金ばかりが増えていく。
そうなってしまえば、まさに負のスパイラルです。これに関しては、社長が冷静に現実を見極めた上で「決断」をするしかないのです。
どんな会社でも、探せば必ず「強み」だったり「未来の種」があります。会社の未来を切り拓くためには、ここに経営資源を集中することが不可欠です。
そのためにも、流血(赤字)が未来を切り拓く足かせにならないよう、徹底的に防がなければなりません。
社長自らが、自社の状況を数字で具体的に理解した上で、将来の見通しを自分なりの仮説を立てて、数字に落とし込むこと。
今は、社長自らが覚悟を持って決断し、スピード感を持って未来を切り拓くための「次の一手」を打つ時です。
あなたは、社長として、会社の未来をつくれていますか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛
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