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信頼度の高い社長の「情報発信(アウトプット)」―情報の重要性が問われる時代―

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

私はこのコーナーのコラムだけでなく、他のHP(ホームページ)でも同じようにコラムやブログを執筆したり或いはラジオ放送などを通じて、世間に向かっていろいろな形で「情報発信(アウトプット)」を実践しています。そのほかSNSを通じての「情報発信(アウトプット)」もできるだけ心掛けるようにしています。最近ではユーチューブをもっと活用できないものか模索しているところです。

さて、こういった媒体を通じて私が発信しようとしている情報のコンテンツはどのような内容になるのでしょうか。

そのほとんどは、私が仕事や生活を通じて知り得た生(なま)の体験や感想を表現したものです。

即ち、私が発信する情報というのは、まだ何の加工も加えられていない1次情報ということになります。

近年この1次情報、2次情報、3次情報といった言葉が頻繁に聞かれるようになりました。

1次情報というのは先述のように、生の情報を何の手も加えずにそのままお知らせするものです。例えば、私がお客さんとの仕事を通じて出会ったエピソードに印象深いものがあったとすれば、それを一度文章化してコラムなりブログといった形式で発表することになります。(もちろん守秘義務がありますので、個人情報などには最大の注意を払いながらですが・・)

2次情報は、例えばほかの先生がお書きになったコラムやブログなどを引用して、コメントなり見解なりを述べる場合です。私は直接その事象には触れていないので、間接的な感想になるわけです。これをもし、自分が体験したかのように書いて、自らの情報発信の材料としたならば、それは重大なエチケット違反になるわけです。

3次情報というのは、上記の2次情報の感想や見解にさらに自分の考えや見解を加えていくもので、下手をすると1次情報で取り上げた現実とはかけ離れた内容になってしまうことも考えられます。この際限のない繰り返しが「噂(うわさ)」というものかも知れません。

上記の「噂」という現象は、昔であれば人づての伝言ゲームのような形でしか行われなかったものが、現在は「ネット」という凄まじい伝達能力を持つ媒体が登場したことで、その威力が格段に増大してしまいました。例えば、ユーチューブなどの媒体を通じて1次情報が2次情報化、3次情報化していく中で、その内容がとてつもなく脚色されて、場合によっては「陰謀論」といった社会現象にまで発展するケースも見られるようになりました。したがって、こういった情報を受け取る側は、その出典や真偽といったものについては常に気をつけていなければなりません。

さて、このように情報の出所(でどころ)というのは極めて重要なわけですが、そんな中、私が推奨する経営者の「情報発信(アウトプット)」については、どう考えればいいのでしょうか。

ほとんどの場合、経営者が行なう「情報発信(アウトプット)」は1次情報ということになります。

その専門性や知識に基づく見解、知見といったものを中心に発信していきますので、1次情報としての信頼性が高いわけです。

この事実はとても大事なことで、その価値は、寄せ集めの2次情報や3次情報に比べて、専門性、独自性において比較にならないレベルであり品質のものになるのです。

世の中は、パーソナルな存在が発信する1次情報、というものに注目し始めています。というのは、正しい1次情報の発信源として信じられていたマスメディアが、実はそれほど信頼できるものではない、ということについて、多くの人が気付きはじめたからです。連日のマスメディアの報道を見ても、バイアスのかかったものが大半であり、本当に重要なことが取り上げられていないことは、少し違った観点から見れば一目瞭然です。

マスメディアは「報道しない自由」という手段と「事実にバイアスをかける」という手段によって、極めて偏った情報を提供することが日常的になっているといっても過言ではありません。それどころか、中には、捏造記事を流して世間を誘導しようとするメディアまで存在するくらいです。その結果として表れてきたのが、テレビの聴取率の極端な低下と新聞購読者の激減という現象なのでしょう。このテレビ離れ新聞離れの流れに現在のところ歯止めがかかる様子はありません。マスメディアが1次情報の責任ある伝達者という立場でありながら、その役割を放棄してしまった結果といえるのではないでしょうか。

つまり、世の中の傾向としては、「信頼できるパーソナルメディアの1次情報」を重要視する流れになっているということです。

しかも、インターネットとそれをベースにしたSNSという、パーソナルな存在にとって極めて強力な媒体が登場したために、マスメディアの情報発信力に充分対抗できるようになりました。このことを深く理解している人は、情報収集においても情報発信においても、これらの媒体を高度に使いこなしています。そんな現状の中、すでに旧来のメディアは全く見ない、利用しないという人まで現れているのです。

さて、話を戻しますと、そういった世の中の傾向からすれば、経営者の発信する1次情報には大きな可能性がある、と考えられます。

経営者の発信する1次情報の一番の特徴は、繰り返しになりますが、その専門性と独自性ということになります。その特徴からすれば、極めて多数の数の読者や支持者を得るということはあまり想定できません。

例えば、ユーチューバーと呼ばれる人たちは、分母にかなり多くの支持者を得なければ、うまみのあるビジネスとしての彼らの思惑は成立しないことになりますが、経営者の「情報発信(アウトプット)」については、そういう前提は必要ありません。

分母に多くの支持者を得るといった数(量)の問題よりも、その専門性や独自性が信頼性を伴ってどれだけ伝わるか、といった内容(質)の問題になるのです。

個々人がパーソナルメディアとして、どれだけ「情報発信(アウトプット)」できるかが問われ始めた時代になり、中小企業経営者には特に大きなチャンスが巡ってきたといえるでしょう。

自分の持つ専門性や独自性を大いにアピールできるからです。しかも、それは信頼性の高い1次情報ということであり、良質の支持者層を獲得することが可能になります。

これだけの好条件がそろっているのですから、もはや経営者が「情報発信(アウトプット)」に手をつけない、怠って全くやらないということは考えられないのです。と、ここまで申し上げても、やはり「情報発信(アウトプット)」を実践する経営者は少数派だろうと思います。

何回も申し上げてきたことですが、今「情報発信(アウトプット)」を実践すれば大きなアドバンテージを得ることができます。多くの経営者にこのチャンスを逃さないでチャレンジしていただきたいと考えています。

 

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