会社を成功に導く社長、会社を潰す社長
会社経営をしていれば、日々多くの決断や選択をしているものです。そして、その決断や選択が正しければ、会社は順調に成長していきます。社長も、社長を取り巻く家族や社員さんなども豊かに繁栄していくものです。
ところが現実には、多くの社長さんが無意識のうちに間違った選択肢を選んでしまい、その結果、ドンドン経営が苦しくなってしまう…ということがあります。しかも、その選択は往々にして、世間一般でいわれている「あたかも常識のようなもの」ですから、少々ヤッカイです。
なぜなら本人自身も、周囲の人々も、その間違いを見抜けなかったりするからです。
多くの社長が、気が付いたら、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない…」「こんなに毎日頑張っているのに、資金繰りの悩みがなくならない…」「銀行からの借り入れが思うように減っていかない…」「経営判断の基軸がないから、いつも不安でたまらない…」という苦しい状況に陥っています。
では、なぜ、多くの社長が無意識のうちに、自分で自分の首を絞める経営判断をしてしまうのでしょうか?
その理由は、多くの社長がそもそも「財務」を知らなかったり、あるいは、「財務」のことを甘く考えていたり、「財務」の重要性が正しく理解できなかったりすることにあるからです。
そもそも中小企業は、もともとの経営資源が限られているため、大企業以上に「事業存続」のための対策を打っておかないと、今後は、より一層、生き残りが厳しくなっていきます。
しかし、中小企業ほど財務基盤が強固であれば、生き残りが容易になります。言葉を選ばずに申し上げるなら、競合他社のうち財務基盤がぜい弱なところから自ら淘汰されていく時代だからです。
それに、財務が強固であれば、事業投資も自由自在に出来るようになります。設備投資もタイムリーに行えますし、人材教育のための教育研修費を余すことなくかけられます。もちろん広告宣伝費などに積極的に投資して、新しいお客様を獲得することもできます。
研究開発にお金をかけて、既存の商品・サービスに磨きをかけることだってできます。新規事業への投資だって、躊躇することなくできるようになります。つまり、中小企業ほど財務が強固になれば、最短距離で勝ち組の経営が実践でき、より強く永く続く会社になっていくのです。
その一方で、財務が脆弱な会社は、事業投資が出来ません。設備投資もできなければ、社員も社長も学ぶための教育研修費を捻出することもできません。広告宣伝費なども絞られ、研究開発などは、夢のまた夢になってしまいます。
あなたは、社長として、会社の未来をつくれていますか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛
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