変化は宿命である
ダーウィンの言葉として知られる「強いものが勝つのではない、変化に対応したものだけが生き残るのだ」は、経営の世界では頻繁に引用されるフレーズです。この文は逆に言えば「生き残りたければ変化せよ」ということができます。
他方でビジネスの世界は一面とても保守的だったりします。規制があったりすると尚更ですが、いわゆるファーストペンギンになることを意思決定できるのは組織のトップただ一人だけ、という事例は珍しくありません。事業が好調な場合は特に、変化を志向したりすると組織内での軋轢が大きくなります。
仮にビジネスが好調なとき、皆さんならどうやって変化を先取りしますか?私はよく、大学生に就職の話をしなさい、と言います。それがインターンシップでも会社説明会でも、あるいはOB懇談会でも構わないので、自社のありようを学生に説明して、それで彼らの反応を参考にするようにとアドバイスしているのです。
それが就職に直結する場合であってもなくても、大学生は企業に対して自分たちの世代から見た存在意義を説明してくれることを求めます。向こう3年の中期計画よりも、10年~20年先を見据えたビジョン、みたいな議論です。その誘いに乗って話をしたとき、果たして学生が魅力を感じてくれるかどうか。
もしも彼らが想像以上に食いついてきたとしたら、それこそが長期のビジョンとして訴求したと判断してよいと思います。そしておそらくその絵姿は、今日、特にコロナ直前の会社の姿とは大きく異なるものになっているのではないでしょうか?あなたが学生に説明したその落差こそが「変化」なのです。
考えてみれば、人類はこれまで種として変化しつづけてきたからこそ生き残ってこれたのだ、とも言えるでしょう。社会や国家、経済を発明し、戦争を発明して条約や国際的な枠組みについても作り出してきました。喫煙はあらゆるところで制限を受けるようになりましたし、コロナ以降は世界中で手を洗ったり、衛生に気を付けるようになりました。これらの積み上げこそが「変化」なのです。
「生き残りたければ変化せよ」を実践されたい経営者を、当社は全力で応援しています。
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