人生80年 冒険の旅
最近、身の回りでお二方の不幸が相次ぎました。どちらも80歳半ばの女性で、遺族の方々は覚悟ができていたため、表面的には割とカラリとした故人との別れでした。
「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」
幸若舞「敦盛」の一節です。
下天に生きる人々の寿命からすれば、今の日本人の平均寿命80余年などとるに足らない時間感覚であり、我々は、そんな短い人生を無駄にしてはいけないと解釈できます。
彼女たちの人生はどんなものだったのでしょう。いい人生だったと満足して逝ったでしょうか。それとも、まだまだやり残したことがあると残念な思いが強かったでしょうか。普通の平凡な主婦だったとしても、夢や希望は人並みにあったでしょう。それが叶ったかどうかは、今となっては確かめようもありません。
現代の日本人は寿命が延びています。100年を生きる人も多くなってきました。しかし、ビジネスの世界に身を置く経営者の方は、ただ生きているだけの時間が長いだけでは良しとしないでしょう。
世の中がどう変わろうとも、年を重ねていくつになろうとも、経営者であればリスクテイクしてチャレンジする勇気と覚悟が必要です。その勇気と覚悟が人を若々しく保つ秘訣です。そして会社は成長していくのです。
今を生きる我々は、人生における冒険の旅の途中なのです。冒険への扉は、アマゾンやヒマラヤといった特別な場所にあるばかりではなく、我々の普段の生活やビジネスの中にもあります。ただ、それを開けて飛び込んでいけるかどうかだけのことなのです。
合掌
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