「個人の力を活かせるチェーン経営とは」
「イトウサン、レイバースケジュールの本を買いましたが良く分からなくって」
----少し前に ご相談にお見えになって、人時を取り組まれておられるチェーンの社長の声です。
人件費のコスト管理を導入したいと いうことから やる気満々で独学で始められたそうです。
ところが読み進めるうちに、本当にできるかどうか不安になり尋ねてこられました。
その本が良い悪いかというつもりは全くありませんので、むしろ、意味の分からない言葉があったら、辞書的にお使いになれれば良いと思っております
私自身も、あまり本が好きではありませんでしたので、かつて購入したその類本も 恥ずかしながら最後まで読めたことがありません。
私自身が、実務を動かしてきた中で、これは出来る、これは不要というカタチで試行錯誤し、前職のウオルマートのやり方を伊藤独自の方法に変換し実務にこぎつけたものであったからです。
ですから、つじつまを合わせを優先させたものはなく、最短で同質以上の効果を再現させるには何が必要なのか?ということをひたすら取り組んでおりました。
面白いことに、そういう意味から申し上げますと、実務に不要なことは組み入れておりませんので、早く取り組まれた方が効果を手にされる方が多いのも事実であります。
反対に、お勉強のためにこられる方にとっては、合点のいかないものはリスクということとなってしまいますから、慎重を期するあまりに効果をとるチャンスには恵まれることが少ない傾向にあります。
レイバースケジュールは個店力最大化を進める上での、ひとつのツールでありまして、これ自体でコストが下がるものではありません。
システム会社としては、その作業性をアップさせることが売り物ですので、入力方法の省力化や勤怠情報や売上客数から連動させることでの違いぐらいしか差別化はできません。
このように手作業でやるものをパソコンで置き換えますので、スケジュール作成のスピードは早くなります。
そこからが大事でして、価値を生み出すためには、これを活用した改善手法を並行してすすめることになります。
それらの取り組みによって、刈り取れる質が変わり、初めて実績が現れてくるものです。
大事なことは、チェーンオペレーションをする企業が、日々かかっているオペレーションコストがどのくらいあって、それをどう効果的に運用するか?
それを従業員一人一人が意識的に考えることが出来るように、心構えや道筋を丁寧に示すことです。
業務ごとにかかる時間と従業員一人一人の働きの繋がりを簡潔にすることこそが、従業員のコスト意欲を引き上げる鍵となるからです。
さあ、貴社では、「個人の力を活かせる」道筋をどのように示されておられますか?
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