2021年コロナを『乗り越えられる組織』と『脆弱した組織を立て直せない組織』の違い
「コロナ禍になってから、社内の人間関係が悪くなった」という相談を受けることが多くなりました。。
当然、自宅待機やリモートワークなどが増えて、コミュニケーションが不足しているといったことに要因があるのですが、実は、本当の原因はもっと他のところにあります。
その原因とは、ズバリ「業績が下がったから」です。
コロナ禍によって、あらゆる業種で大きなダメージを受けました。
コロナ禍以前は、むしろ忙しく人手不足で困っているところが殆どでした。
しかし、それが一変します。
店舗の休業や時間の短縮、
店舗を開けていてもお客様はほぼ来ない状況、
売上はコロナ禍前の2~3割といった状況が続きました。
このような状況が起こると、組織はある方向に向かいます。
それは、それまでは、多忙を極めてお客様を向いて無我夢中で働いていたのが、
急に暇になったことで、「お客様」から「社内」に向かいます。
それも、「プラス」ではなく「マイナス」に向かうのです。
それまでは、忙しくて全然気にならなかった事象が、
「〇〇さんは、全然仕事をしない」
「他部署は、何でいつもこうなんだろう」
「課長は、全然私たちの事を考えてくれない」
「会社は、何もしてくれない」
といった、考える時間がある余りに、普段、潜在的に思っていた不満が、これを機に噴出してくるのです。
そして、それまでは口にしなかった愚痴が社内で蔓延しはじめて、コロナがいけないのに、こうなったのは誰かのせいにしたいのか、犯人捜しがはじまり、特定なスタッフを攻撃するといった事も起こります。
それでは、このような状況に陥った組織はどうすれば良いのでしょうか?
これらの事象は、コロナの終息に対してや、これからの先行きが見えない、つまりスタッフの「不安の現れ」や、仕事をしたくてもできない「苛立ち」からくる心情と言っても過言ではありません。
それをコロナを悪者にしても、どうにもならないから、誰かのせいにして、自分の不安な気持ちや苛立ちをな紛らわしていると考えられます。
従って、このような組織状況になった際には、まず大切なのは「目的」を確認するということです。
つまり、
「何故、この仕事を私たちはしているのか?」
「お客様にどのような価値を届けるのか?」
といったことをメンバーと話し合い、目先の不満に目を向けるのではなく、もう一度、お客様にメンバー全員の目を向けるということが重要です。
そして、その目的の実現の為に、コロナが収まるのをただ待つのではなく、コロナ禍で、
「お客様が困っていること」や、
「自分たちにできること」、
「そしてコロナ禍が収まった際に訪れる新しい社会に向けて、我々は何を準備するのか?」
を、メンバー一人ひとりが考え、そこにスタッフの意識を向けることが重要です。
それには、「他者の喜びを自分の喜びに変える」ホスピタリティの考え方が有効であり、サービス業の根幹にある、このホスピタリティの考え方をベースにメンバー全員で向き合い、こういう時だからこそ、誰かのせいにする「他責」ではなく、自分のできることをする「自責」の意識を強め、組織全体でこの難局を乗り越えるリーダーシップが必要です。
弊社にもそういった相談が最近増えており、中小企業にとっては、色んな意味で勝負の年になることは間違いありません。
そして、この難局を乗り切るのは経営者だけでは不可能であり、自社で働くメンバーの力をひとつにして叡智を結集して乗り越える為のマネジメントが必要です。
従って2021年、まず経営者のすべきことは、
企業運営の土台となる組織を、『コロナによって脆弱となっている組織』から、
『従業員一丸となってこのコロナを乗り越えるパワーみなぎる組織』
に蘇らせる戦略です。
2021年、あなたの組織はコロナを乗り越えるパワーが組織にみなぎっていますか?
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