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それでも行動する

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

早いもので今年もあと3日となりました。昨日や今日が仕事納めと言う方も多いと思います。火曜日のコラムとしては今年最後となりますので、この1年を振り返ってみたいと思います。といっても、今年の1年は誰にとっても「コロナ」な年だったのではないでしょうか。 

ほぼすべての人にとって「忘れられない1年」になったといっても過言ではないでしょう。私にとっても同様です。1月初旬までは大したことがない、というかほとんど意識もしなかったコロナですが、日本においては116日に神奈川県で感染者が初確認され、23日にダイヤモンド・プリンセス号(最終的に700人以上が陽性)が横浜港に入港したあたりから雲行きが怪しくなり始めました。 

そして3月下旬から急激な感染拡大が続き、志村けんさんがコロナ感染後、329日に死去したことで世間に凄まじいインパクトを与えることになりました。47日には政府から埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が出され(416日には全国に拡大、すべてが解除されるのは525日)、さらに著名人である岡江久美子さんが423日にコロナにより死去したニュースが流されました。今振り返ればこの45月頃が日本国内の一般人にとって一番不安が高まった時期だったと思われます。 

感染防止に効果的だと言われる「マスク」が品薄状態となったことも不安の一要因となりました。不織布マスク1枚あたり100円を超えることもあり、それでも買えればマシな時期が数か月続きました。皆さん忘れているかもしれませんが、政府が4月に布マスクを日本の全5千万世帯に配布決定し、その後本当に実行するという迷案も生み出されました(これも違う意味で不安を煽りました)。 

当然、政府も迷案ばかりではなく、コロナの影響によって売上の急減に見舞われた企業、生活の困窮に陥っている個人に対し、給付金等の政策も打ち出しています。さらにGOTOキャンペーン(7月下旬トラベル、9月下旬イート開始)を行い、飲食、観光産業への支援策としています(感染拡大が続く現在、トラベルは全国で停止となりました。当キャンペーンは迷走気味)。 

一方、感染者(陽性者)数を振り返ると4月、8月、そして12月にそれぞれピークが現れています(来月まで伸び続けるかもしれません)。死亡者数は感染者数から数週遅れでピーク。ただ、統計がどこまで正確なのかは不明です。ちなみに日本、東アジア(中国、台湾、韓国など)は欧米に比べ死者が少なく、いわゆるファクターⅩの存在が議論されています。とはいえ、最近は感染者数が増加傾向にあり、各国とも予断は許さない状況です。 

と、ここまでコロナに即してざっくりと見てきました。現状から見るに、コロナに関しては、今年同様、来年も確実に影響が残るでしょう。ただ、1年経ってその良し悪しはともかく世間一般に「慣れ」が出始めました。今後、インフルエンザ同様、コロナと共存するために私はこの「慣れ」が必要だと思っています。とはいえ、慣れたからと言って通常通りの生活にすぐ戻すのではなく、感染防止対策をしたうえで、可能な限り通常に近い、あるいは新たな様式を取り入れる。 

当たり前のことですが、政府の無策に文句ばかり言わず、引きこもってばかりおらず、情報を取捨選択し、自分の判断に責任を持ち、正しく行動する。感染しやすい場所、状況はすでに明らかです。それらを可能な限り回避しつつ可能な限り行動する。結論として面白みはありませんが、1年を振り返ってみて私が感じたことです。 

コロナ禍のような「同調圧力」がかかりやすい状況では、自分で決め行動する人が少なくなることも改めて感じました。「自分で決め行動すること」は決して好き放題にやるのではなく、相手に迷惑を掛けない範囲で、自分で責任を持って行動するという意味です。私自身も、今後はさらにこのことを肝に銘じ、積極的な行動をしていきたいと思っています。

 

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