経営二極化が生まれる本当の理由
11月に入り、2020年も終盤に入ってきました。世界中でマスク姿が当たり前の世の中になり、春先にはマスクが枯渇してしまい高値で転売されるという事態が起き、今では、カラフルでおしゃれなマスクから、高機能なマスクなど、実に様々なものが店頭に並んでいます。
パッと見ただけでも、大きく生活様式が明らかに変わってきています。オンライン化にテレワーク・リモートワークなどの働き方が当たり前の世界にもなってきています。そのため、人々の動きや考え方・思考・価値観にも変化が起きています。
そもそも、時流は常に変化しているものですし、変化しつづけるものです。
その上で、大きな波というのは一定の周期、具体的には、5年とか10年のスパンで定期的にやってくるものです。
だからこそ、「調子のいい時は下り坂」「苦しい時は上り坂」という言葉がありますが、調子が良い時こそ先を見据えて「未来に繋がる一手」を打っておかないと、あっという間に、下り坂をコロコロと転げ落ちてしまう事態になりかねないのです。
最近では、WITHコロナが当たり前の日常の中でも、コロナの影響を受けることなく順調に業績を伸ばしていっている会社もたくさんあります。
当社のクライアントでもそのような会社は多く存在しますが、クチを揃えておっしゃるのは、「周囲が苦しい状況なので、大きな声で好調とは言いづらい…」ということです。
地道な努力の積み重ねの結果で勝ち得た成果なので、何も隠すことはないのですが、今の不安定な経済環境や自粛警察的な同調圧力、心情的なものを考えると、社長の気持ちは、わからないでもありません。
その一方で、コロナの影響で右往左往してしまい、経営悪化に歯止めがかからなくなってしまっている会社も存在しているのも事実です。金融機関などでは、「12月」を越えられない会社も出てくるのでは…と危惧している声も聴きます。
では、どうして、このような事態が起きてしまうのでしょうか?
どんなに厳しい経営環境でも着実に結果を出し続けている会社は、そもそもの大前提として、あらゆる経営課題の中で最も優先して「お金」の問題を解決しているものです。
なぜなら、「お金」は、事業永続のためのキーポイントだからです。
しっかりと「お金」が残る仕組みのある会社は、攻めの投資をしたい時は、銀行の目を気にすることなく、自由に決断できます。先行きが見えない時でも、倒産の不安を抱えることなく、安心して会社を守れます。
しっかりと「お金」が残る仕組みがあるからこそ、しっかりと「利益」が出る仕組みができます。その結果、売上を増やせば増やすほど、お金と利益が増えていって、豊かな成功繁栄の善循環が巡っていきます。
その一方で、経営悪化に歯止めがかからなくなっている会社の多くは、「売上至上主義」の経営から抜け出せていません。売上至上主義の会社は、そもそも、お金が残っていません。それに、利益も出ていません。
そのような状況の中で売上がストップしてしまえば、ひとたまりもありません。
時間が経てば経つほど、経営の選択肢が失われて行きます。毎月の赤字に耐えられなくなってしまい、いずれお金が尽きてしまいます。
社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。
あなたは、社長として、どんな未来をつくりたいですか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛
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