疲弊した組織を伸びしろに変える3つの改善点
私がこれまで見てきた500社以上の組織の中で「従業員一人ひとりの力を100%引き出せている組織」は皆無です。
しかし、これからの時代、少子高齢化は進み慢性的な人員不足が予想され、人工知能(AI化)により省人化も進む中で、少数精鋭が余儀なくされます。
従って、今いる従業員のパフォーマンスを上げて生産性を最大化すること、そして戦力化した従業員が辞めずに長く勤め安定的に貢献してもらうことが企業のこれからの命運を分けると言っても過言ではありません。
その上で、企業の土台を支えている組織力を高めるということは従業員を最大限生かす上でも、収益を最大化するでも重要な戦略となります。
しかし、現状企業の戦略といえば、商品開発、広報活動、営業力、効率化等の目の前の売上、利益の追求ばかりで、それらを支える組織力を高める戦略に取り組んでいる企業は少ないのが現実です。
しかし、私がこれまで500社以上の組織を見ている中では、業績がうまくいっている組織は従業員ひとりひとりが元気でイキイキと働いていて組織に活気があり、逆に業績が下がっている組織は殺伐としていて従業員に元気がないという明らかな傾向が見られます。
実例でも、あるホテルのブライダル課ではリーダーもメンバーも変えずに、組織運営のやり方を変えただけで売上が1.7倍になったケースや、あるレストランでは新人が入ってもすぐに辞めてしまう離職率30%の店舗が、離職率10%未満になったケースもありました。
これらは、そこで働く従業員と所属している組織との作用により起こった変化であり、組織運営を見直すことで、今ある組織の何倍もの成果を上げ収益を最大化する可能性を示しています。
私の経験に基づく組織を疲弊させる要因は、次の3つが挙げられます
➀職場環境
職場環境によって従業員のパフォーマンスは大きく変わります。
例えば職場のメンバー同士の人間関係が悪く、組織の雰囲気が暗く、ムードの悪い職場でメンバーの心からのやる気を引き出すことは困難といえます。従って職場環境の課題を解決し、お客様を向いて全力で仕事ができる環境を作ることが重要です。
➁リーダーによるマネジメント特性
組織においてリーダーの行動は組織に大きな影響を与えます。「部下を信じない」、「責任を取らずに部下を責める」、「聞く耳を持たない」、「機嫌不機嫌で仕事をする」等、リーダーの日々のマネジメントにより、自滅していった組織を私は沢山見てきました。それ程リーダーの普段の言動・態度・心掛けは重要であり、それが組織に良い影響も悪い影響も与えるという自覚を持つ必要があります。
➂悪しき企業風土
企業の風土によっても組織力に大きな影響を及ぼします。
例えば「情報共有されない」「他部署との壁が高い」「現場の事を考慮せずに意思決定される」「お客様を見ずに社長を見て仕事をしている」等、企業風土が組織や従業員を疲弊させる大きな原因になっています。
このように、経営者の知らないところで従業員が思うような力を発揮できずにやる気やモチベーションの減退に追い込んでいるケースが多く、逆に言えばこのような組織運営を見直し、課題解決することで組織力が向上し収益の最大化をもたらします。
これらから分かるように、組織を磨き従業員ひとりひとりの力を最大化することは、生産性、定着率、サービス品質の向上に繋がる最も効果的な経営戦略であり、これからの時代を勝ち抜く「伸びしろ戦略」と成り得ます。
あなたの組織は、組織を磨いて従業員を生かしていますか?
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