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一人しか勝てない経済とは

SPECIAL

オルタナティブ経営コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

カーボンニュートラル、SDGs、サステナビリティ、サーキュラーエコノミー、社会的インパクト評価などへの対応を通じた現状打破と成長のための対案の構築と実践(オルタナティブ経営)を指導する。主な実績は、増客、技術開発、人財獲得、海外展開に関する戦略の構築と実現など。

もうずいぶんと、低金利の時代が続いています。日本の金利は平成の30年間を通じてじりじりと下がり続けましたが、アメリカ、そしてヨーロッパも同様に金利が低い状態を続けています。この間、成長エンジンの役割を担ったのは中国をはじめとするアジア諸国でしたが、コロナ禍の先を見通すと、あと10年もせずに中国では人口がピークアウトし、減少に転じると言われています。

人口だけを言えば、中国を抜いてインドが成長を続けると予測されていますが、それでも今世紀後半にはピークアウトすると言われており、人口爆発が続くアフリカでさえその増加速度にはブレーキがかかる傾向にあるとされています。

向こう100年、人類社会は人口が減る時代へと大きくその在り方を変えてゆく流れにあるのですが、それが意味するものは何なのか。今日は大胆にその変化を読み解いてみたいと思います。

1) 超長期で考えると経済は成長しない。人口が増えないで減るのだから当たり前。
こうなると、成功者のビジネスモデルをコピーして成長市場で二番煎じを狙うというスタイルは通用しなくなります。なにせ新しいパイが広がらないので、どの分野でも先行者が圧勝する展開ばかりになってゆくことでしょう。成長機会は個人の豊かさ追求や資源配分の適正化に限定されて行くのです。

2) 資源配分の適正化で、社会そのものは豊かさを失わないかもしれない。
 ITの発達もあって、シェアリング経済は社会の隅々にまで広がるようになると思われます。ハードウェアはどんどんその価値を失い、まずはデータ、その次は人脈に価値が集まってゆく流れができてゆくことでしょう。最終的には個人の幸せを予測したり支援するビジネスが充実し、経済成長は期待できない中でも資源配分が適正化されて、個人が実感する社会の豊かさは意外と失われずに推移するはずです。AIやロボットが完全には代替できないエッセンシャルワーカーや対人インターフェースの仕事を始め、仕事の中身は大きく変わるかもしれませんが、雇用機会が大きく失われることにはならないと考えます。

3) イノベーションがもたらす新たなビジネス機会が人々の目をくらます。
 過去150年に渡って近代社会の基礎を支えてきた経済成長神話は、そう滅多なことでなくなったりはしないでしょう。そもそも個人の豊かさ追求は止むことがありませんし、さらにDX分野や保健衛生分野において発生する顕著なイノベーションが短期的には新たなビジネス機会を提供するので、数字の上ではそこに成長の旨味が現れます。でもそれが1)を全否定することにならないのは新たに提供される市場の局所性や規模を考えればわかるはずです。

全体が伸びない市場で勝つには、先行的成功者となることが必須条件となります。条件的には資源配分の適正化を促進するものであることが必須条件となりますが、イノベーションを先取りし、対抗できるものであればさらに良いでしょう。

今週開催される「コンサルEXPO」で当社は、SDGsを活用した先行者圧勝型ビジネスをご提案します。長期の繁栄を手にしたい経営者のご来場をお待ちしています。

 

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