「店でコストを生み出すしくみを考える」
「イトウサン、今まで、やってきた作業スケジュールは 甘すぎました。」
----先日 ご相談にお見えになって、人時を取り組まれておられるチェーンの社長の声です。
この会社の店の作業スケジュールは、何のためにやるのかを明確にしておられなかったため形骸化してしまい、やることが目的になっていました。
作業スケジュールの目的は何か?をビシッと決めてから始めませんとこうなってしまいます。
問題発見と対策が打てればムダは減り、コストはコントロールできるようになるのですが、過去の経験が邪魔をしてしまったり、その手順を知らなければ上手くいかないこともあります。
「今、売上がいいのに、下手な改革をして 士気に影響したら」とか「リストラやコストカットという言葉がでたら働く意欲を低下させるのでは?」といったリスクもあります。
では、リスクをとりながら、店で出来るコントロールとはどうやるのか?
それには、低いコストで お客様に集中する仕組みが必要となります。
コストと売上は、店を動かす2つの歯車です。
低いコスト化への改革は、この歯車を一旦取り外して、ムダをとった歯車を組み入れていくことです。
店舗が良くなる、最善の歯車を選ぶことが出来れば、お客様の期待に応えられ結果は変わります。
この最善の歯車選びこそが、個店力を最大化させる鍵となります。
個店力最大化とは、店が独自に考え光り輝くために、ムダを無くし、利益を増やし続けていくことですが、その1つ1つに意味があります。
「店が独自に考える」とは、従業員一人一人が考え知恵を出すことです。上司や本部の押し付けでは良いアイデアは生まれてきません。
「光り輝くために」とは、顧客満足を上げ従業員が笑顔で楽しく働くことです。ディズニーランドがまさにそうでしてあそこで働いている人で暗い人はいません。
「ムダを無くす」とは、店舗には 気づかないムダがたくさんあります。しかし、ムダをなくそうという「言葉」で示さなければ、ムダは無くなりません。
大事なことは、「個店力」だからといってもバラバラに進めることでなく、リードは本部が行います。
今も成長しつづけるディズニーランドでは、それぞれのアトラクションやレストラン、グッズのショップでは オペレーションは違いますが、最適な手順は本部で決定し、個人個人が力を発揮するしくみで、毎年利益更新を実現させています。
個店力最大化でも同様に、店の従業員が十分に力を発揮できるように、本部が中心となり、一つ一つ丁寧に導入していくことが大事なこととなります。
さあ、貴社では「店でコストを生み出すしくみを考える時間」毎月つくっておられますでしょうか?
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