逆境に呑まれる社長と飛躍する社長の違い
多くの会社が、3月から8月あたりまでの6ヶ月間は、コロナ禍の影響を受けており、業種業態にもよりますが、大多数の企業は「傷」を負っている状態です。
特に、ブライダル・飲食・小売りに限らず、製造・建設など、ありとあらゆる業種業態に大きな影響を及ぼしており、街を歩けば、飲食店やアパレルショップが既に閉店していたり、閉店セールをしていたりと、その傷跡の深さを感じさせます。
その一方で、「あまり大きな声では言えないけど、過去最高益を達成しました!」とか「先手を打っておいたので、昨年より調子がいいです!」という会社も少なからず存在しているのも事実です。
特に、9月に入ってからは、回復基調にある企業も多く存在しているのも感じます。
その一方で、たいへん厳しい表現になりますが、いつまで経っても「コロナ禍」を理由に、自分のカラの中に閉じこもってしまい、苦境から抜け出せず苦戦している社長もいます。
経営者であれば、本当は時代の変化に合わせて、柔軟に変化していかなければならない…ということは、アタマの中ではわかっているはずです。
でも、いままでのやり方が楽だし、変わらない方が心地良いから、「コロナ禍」を理由に、本当は変わりたくないのでしょう。一歩踏み出すのが、怖いのです。大変厳しい表現になってしまいますが、いつまでも全ての責任を「コロナのせい」にして、自分を守るのです。
一般の従業員やイチ消費者という立場であれば、それでもなんとか生きていけます。
でも、大切な社員や家族の生活を預かっている我々経営者がそのような「他責思考」で経営の舵取りをしていたら、その会社の未来は、どうなってしまうでしょうか?
確かに会社の外のこと、具体的には、世界経済のことや日本経済のことなどは、一人のチカラで動かすのは困難です。
でも、会社の中のこと、お金のことや利益・売上のことなどは、社長のチカラでどうとでもなることです。
売上がたたない、利益がでない、お金が残らない…。これは、世の中が悪いのでもなければ、景気のせいでもありません。それに、従業員のせいでもありません。ほかでもない「社長の責任」なのです。
逆を返せば、社長が正しい課題解決の手順で、正しい手を打っていけば、「儲かって潰れない」「利益を出してお金が残る」強い財務体質の会社に生まれ変われるのです。
すべては、社長の気持ち一つ。社長次第で、会社の未来は変わるのです。
2020年は、変化の波がドドドドっと強制に訪れて、イメージでいうと「進化する気があるか?」「進化する気がないか?」の尋問を受けているような、そんな強い「変化への意欲」を問われている年です。
社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。
あなたは、社長として、どんな未来をつくりたいですか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛
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