コロナ禍で「淘汰される企業」と「生き残る企業」の違い
「コロナ禍は淘汰のプロセスである」
ある方が発した言葉です。
私はこの言葉を聞いた時に、実に的を得ていると感じました。
実際、もうコロナ禍になって半年以上過ぎていますが、飲食店ひとつとってみても、このコロナ禍においても
「行列ができている店舗」と「全くお客様が入っていない店舗」
と2極化しているように感じます。
この違いは何でしょうか?
それは、「お客様が本当に価値を感じたものしか売れない」ということを意味しています。
もうコロナ以前と全く同じ社会に戻ることはありません。
今、この環境の中でもお客様に購入していただける、利用していただける商品、サービス創造することが私たちに求められています。
それでは、どのようにすればこの時代を生き残る企業になれるのでしょうか?
私は、現在生き残りをかけて健闘している企業達にはある共通点があると感じています。
まずひとつ目は、「従業員と一緒に乗り越えるという思想がある」ということです。
経営者は、銀行と借入の交渉や、雇用調整助成金制度の導入など、会社や従業員を守る為に必死に奔走しています。
しかし、従業員とその危機感を共有している企業が意外と少ないと感じています。
私の知っている企業では、借入の金額、このままでいくと、どのくらいまで会社が耐えられるのかといったところまで情報を開示して、経営者ひとりで悩んでいるのではなく、
「従業員全員でこの難局を乗り切ろう!」
「みんなの力を貸して欲しい!」
といったメッセージを明確に出しています。
このような企業の従業員達は、会社を守る為に全力でお客様と向き合い、このコロナ禍の中でもお客様に利用してもらえる商品、サービスを生み出しています。
そして、もうひとつは「ミッションをこの機会にもう一度全従業員に確認している」という点です。
この苦しい環境下で、「何の為にこの事業を私たちはしているのか」、つまりミッションを従業員に問い、経営者自らの考えを発信しています。
あるウェディング企業では、我々のミッションは「新郎新婦とそれに関わる人達を結婚式を通じてしあわせにすることにある。」というミッションを、全従業員と確認し合いました。
そして、今、結婚式がしたくてもできないと悩んでいる新郎新婦に、「自分達にできることは何か?」ということを従業員に問い、家族婚や、2部制、屋外での結婚式など、次々と新しい商品・サービスを生み出し、発信しています。
このように、このコロナ禍で生き残る企業は、自分達の仕事の原点であるミッションを従業員と確認し合い、経営者ひとりで悩んでいるのではなく、従業員に情報を開示して、全員を巻き込んでこの難局を乗り越えようとしています。
これは、戦後の荒廃した日本を経済で復活する為に、日本人はみんなでひとつになって、がむしゃらに働いて、今の日本を築き上げました。
このコロナ期は、まさにその21世紀版。
この時代を生き残るには、全従業員の気持ちを、この会社を守る為にひとつに束ねられるかどうかが一番なのかもしれません。
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