「チェーン経営でムリせず成長出来る会社と、多忙で目標から遠のく会社。その決定的な違いは?」
「あっという間ですね。ウチはいい時期に始めてよかったと思ってます。」一年程前から、人時売上の取り組みに着手されておられる、とあるチェーンの社長の一言です。
プロジェクトメンバーからも「無理に人を増やさず、部門の壁を越えて 支援体制を組み動くことが楽にできた。」と好評のようで、
―――― この有事をきっかけに、前進することが出来てなによりです。この調子で頑張っていきましょう。 と、エールを送らせていただきました。
こちらの企業、すでに10年以上に渡りいろいろな、業務改革に着手をされています。作業指示書も基本から学び、きちんと各店でやっていて、やり抜く力のある企業ということから、無理をしなくても人時売上も高い水準を維持できていることがわかります。
今後、それをさらに進化させ、企業体質を強くしていきたいということから、業務改革プログラムがスタートしました。
期せずして、新型コロナにこれが奏功し、さまざまなことを享受することができたということです。
例えば…
「応援体制の目的と業務内容を明確にしたことで、誰がどういう仕事をしてるかわかるようになった」「これまで他部門応援にいくことに多くの人が、疑問をもっていた問題が解決し結束力が高まった」「各自の仕事の幅が広がり仕事が面白くなった」 等々…
社長曰く、「ちょっといいことづくめで逆に不安なくらいです」と謙遜しつつも、自粛解除後も数値改善は順調に推移しています。
一方、多くのチェーンでは、特需によって売上アップしたものの販管費も増え、これまで苦心して引き下げた人件費も、ふたたび膨れ、予断を許さないことが起きています。
日本でチェーンストアが誕生しすでに半世紀以上。しかしながら30年間のその店舗オペレーションは殆ど進化しておらず、人時売上が低位であることはご承知のとおりです。
国内採用コストが安かったことや、サービス残業といったことが表面化しなかったことから、人海戦術で売上シェアをとることが優先されたオペレーションが行われてきました。そのため、ハイ&ローを主体とした販促強化。見栄え重視の店舗改装。客数アップのポイント付与といったことばかりがもてはやされ、人時生産性について討議されることはありませんでした。
今回の新型コロナのような、大きな変化あると、いつの時代も「変革チャンスあり」という、企業への期待が高まります。
社内外から、変わる気運は高まるものの、残念なくらい、それを活かせない会社があるということです。その理由はシンプルで、元来、人は変わることを好まないもの。会社を変えるためには、日頃から変えるための準備をしておかないとできない。からです。
「社長が一人で頑張ってもだめなんですよ。社内のヤラサレ感覚をどう無くすか?そこに行くまでには、ほんとに時間かかるんです」というのは 先の社長の口癖ですが、
プロジェクトミーティングで、メンバーが事務局任せといった体制で会議に臨むと、社長から容赦ない突っ込みが入り、その緊張感がやるべきことを導き出し、生産性を高める原動力となっています。
高い収益性を誇るこの会社では、他にも、何本かプロジェクトが動いており、時間差で複数プロジェクトの効力を発揮させ、全体の結果を変えていく戦略をとられているうちの1本が人時生産性のプロジェクトに位置付けられています
大事なことなので繰り返しますが、リーマンショックの時も、東日本大震災の時も、そして新型コロナの今も、市場は生産性向上を求め続けています。企業として、今の状態を続ければ、忙しいばかりで、目標から遠のくのは火を見るよりも明らかです。
すでに周囲では、興味をもたれ始動している企業は増えており、社長ご自身が、戦略人時を使い、成長プランを描きながら奔走しておられる企業との差は大きくなっています。
さあ、貴社では まだ 売上アップだけに執着しますか?それとも複数プロジェクトで目標を達成させ、一人一人が自信をもった企業へむけ一歩を踏み出しますか?
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