アフターコロナの「リーダーシップ」と「マネジメント」の違い
「リーダーシップ」と「マネジメント」の違いは、意外と明確に説明できないケースが多いのではないでしょうか?
もちろん、様々な書籍でその違いについては語られており、どれもが正解だと思いますが、私の解釈で伝えさせていただくと、
リーダーシップとは「ゴールを指し示すこと」を意味します。
従って、高校野球で言えば、リーダーである監督が「全国制覇」を目指すのか、「甲子園出場」を目指すのか、「地方大会1回戦突破」を目指すのかによって、その後の練習内容やアクションが大きく変わってきます。
企業に例えればリーダーである経営者が、
「今年の売上目標を100億円にする!」
「5年以内に100店舗突破を目指す!」
「顧客満足度NO1を目指す!」
といったゴールを示すことがリーダーシップと言えます。
しかし、補足しておくと、リーダーシップ=トップダウンといったイメージになりがちです。
戦後の高度成長期においては、景気も右肩上がりで、社会の潮流も経営者が読むことができた時代であり、経営者がトップダウンで素早く決断していくことが、競争の優位性を持てた時代でした。
しかし、今や時代変化が激しく、世の中の潮流が読みにくい時代においては、現場の意向や総意を理解した上で決断していくプロセスが必要です。
従って、最終的に決断するのは経営者ですが、そのプロセスにおいては、リーダーシップも時代の変化に応じて変えていく必要があります。
一方で「マネジメント」とは、トップがリーダーシップで指し示したゴールに向かって、組織がそのゴールである目標を達成する為に、戦略、戦術を練り、組織のメンバーを動機づけることやサポートをすることを意味します。
従って、前述の高校野球で言えば、ホームランを打って相手を打ち負かす打撃のチームにするのか、とにかくピッチャーを鍛えて点を取られないように守備型のチームにするのかといった戦略を策定し、それにより練習メニューを決めて、選手たちにアドバスやサポートをしてゴールに導く、そのプロセスにおける必要な施策になります。
企業に置き換えると、目標達成する為に、リソースである人・モノ・カネ・情報をどのように活用して目標達成に導くのかを意味します。
集客方法はどうするのか、競合他社と比較して、いくらの価格で戦うかといった販売戦略から、組織のメンバーの力をどのように引き出して、生産性を上げて組織力を最大化する施策もマネジメントの大きな役割のひとつです。
このように、明確なゴールを指し示すリーダーシップと、そのゴールを達成する為に、戦略や仮説を立てて、今あるリソースを最大化する為に何をするかのマネジメントの両輪があってはじめて、効果的な企業経営が成り立ちます。
何となくリーダーが昨年の数字を見ながら予算というゴールを設定し、そして、何となく昨年度の施策にプラスアルファの施策を付け足すくらいのレベルでは、真のリーダーシップ、マネジメントとは言えません。
特に、このアフターコロナ期では、今までのやり方を全面的に見直し、新たなゴールを指し示すリーダーシップと、そのゴールに向かってスタッフ一丸となってあらゆる施策を力強く取り組む為のマネジメントが求められます。
あなたの会社は、アフターコロナに向けた「リーダーシップ」と「マネジメント」がしっかり準備できていますか?
コラムの更新をお知らせします!
コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。
Warning: Undefined array key 0 in /home/xb528411/jcpo.jp/public_html/wp-content/themes/jcpo_theme2020/inc/inc-under-widg.php on line 4
Warning: Attempt to read property "term_id" on null in /home/xb528411/jcpo.jp/public_html/wp-content/themes/jcpo_theme2020/inc/inc-under-widg.php on line 4